ツーリングトーク バイク談義

オートバイの整備とキャンプのノウハウ

チェーンの遊び(緩み)の調整

チェーンの遊び(緩み)の調整

役割

役割

オートバイのチェーンは少しずつ延びて行きます。遊び(緩み)の量は幅があるので少し伸びても調整の必要は無いですが、規程の量を超えた遊びは大変に危険で、スプロケットとチェーンが噛み合ってしまってリアタイヤが突然ロックすることもあります。そうした事態を防ぐためにも、遊びを定期的に調整します。

調整の時期・タイミング

調整の時期・タイミング

チェーンの遊び(緩み)は、チェーンをメンテナンスするときに一緒に行うと良いです。指で軽く上下させるだけで、おおよその遊びの量は分かります。

写真のジェベルXCのチェーンの遊びは
“サイドスタンド使用時、前後スプロケット中央で最大振幅20-40mm”
なので、40mmを越えれば要調整となるのですが、40mmというのはかなりの遊びの量ですから、指でチェーンを上下させて大きく上下したら調整と言うことになります。

写真のジェベルXCのチェーンは、規程の遊びを大きく上回っています。一目見て分かるほど遊びが大きくなると危険という見本です。

タイヤ交換とチェーンの調整のタイミング

タイヤ交換とチェーンの調整のタイミング

チェーンの寿命は約1万5千キロです。リアタイヤの寿命は5千キロから8千キロです。タイヤ交換の二回から三回でチェーンを交換するタイミングとなります。

リアタイヤを交換するときは、チェーンの遊びも調整します。
このため、実際のチェーンの調整は、リアタイヤ交換と交換の間のタイミングで行う様になります。

わたしの場合
経験上、タイヤ交換とタイヤ交換の間でチェーン調整をするのは一回か二回程度です。一度も調整をしないこともあります。

四国や九州などの林道や県道のタイトな山岳道路を中心にしたツーリングの時は、加速減速を激しく多く行うのでチェーンの延びるのが早いようです。
逆に、北海道や東北地方の大らかな直線的な林道や道県道を走るツーリングの時は、チェーンの延びるのが遅いようです。

使用する道具

使用する道具

使用する道具は、車載工具のレンチだけです。

ボルトを緩める

ボルトを緩める

レンチでリアタイヤを固定しているボルトを緩めます。

固着している場合

固着している場合

規程のトルクで締めてあっても、相当に固く締まっていて、手で回しただけでは緩まないことが殆どです。
2年以上、緩めたことが無いオートバイだと、固着している可能性もあります。

そういう場合は、足で廻します。体重を徐々にかけて行けば、たいていの場合は、緩むはずです。

足で廻しても緩まない場合は、柄の長いレンチを使用しますが、無い場合はバイクショップにオートバイを持ち込んで下さい。

悪い例

悪い例

プラハンマーで叩いている悪い例です。
ハンマーで叩くと微妙な力加減が出来ないので、お薦めできません。最も、ツーリング先では、わたしは良くプラハンマーで叩いています。慣れが必要な作業です。

アジャスタを廻して調整する

アジャスタを廻して調整する

らせん状の形をしたアジャスタを、直径の大きな方に少し廻します。
数字のメモリが書かれています。1メモリくらい廻します。

アジャスタ

アジャスタ

アジャスタを斜め後ろから見たところ。
0,1、2、3と番号が振られていて、山が刻まれています。
山と山のあいだの谷を右端のぽっちりに合わせて仮止めします。

左右を同じ数字で調整する

左右を同じ数字で調整する

右と左のアジャスタを同じ数字に合わせて調整します。
左右仮止めをしたら、チェーンの遊び(緩み)を計ります。

チェーンの遊び(緩み)の計測

チェーンの遊び(緩み)の計測

チェーンを上下に振って、遊び(緩み)を計ります。
規程の範囲に収まっているかを確認します。

遊びが少なすぎたり多すぎる場合は、再び左右のアジャスタで調整します。
以後、規程の範囲に収まるまで、この作業を繰り返します。
一度で、ぴたりと行くことは滅多にありません。

本締め

本締め

チェーンの遊びが規定量に収まったら、左右のボルトを本締めします。このとき、アジャスタが浮いて動くことがあるので、動かない様に注意して下さい。

林道走行とチェーンの遊びの量

林道を走行する場合は、遊びを多めに取ると良いです。
ジェベルXCの遊びは20-40mmなので、30mm位に取る様にしています。

これは、林道ではギャップや岩などが多くあって、オートバイが激しく上下するからです。リアタイヤはリアリンクで車体とつながっていますが、リアリンクが大きく上下すると、チェーンの張りも多少延びたり縮んだりします。

あまり遊びが少ないと、チェーンの張りが延びたときが心配なので、遊びを多めに取っています。

ただし、これはわたしの個人的な考えなので、整備マニュアル等にはこうしたことは書かれていません。
また、20mmで調整をしたときも、特に林道走行で不具合が発生したということもありませんでした。

Ads by Google