一工夫するとご飯の炊きあがりが早くなります。アルミホイルを使えば大抵のものを蒸し焼きできます。調味料は小容器に入れてコンパクトにまとめて持ち運びます..etc。100円ショップで売られている身近な品を使ったキャンプに役立つ工夫の紹介です。
火を使うストーブ(コンロ)の周りを囲むことで、風で火が消えない様にするものですが、実際の使用では風対策以上に熱を効率よく使うことの方がメリットを感じるツールです。
熱効率の高いことで知られているジェットボイル(JETBOIL)ほどではありませんが、風のあるなしにかかわらず、ウィンドスクリーンを使うとお湯を沸かしたりご飯を炊いたりする時間が短くてすみます。結果的に燃費が良くなるのでガスカートリッジなどの燃料が長持ちします。
アウトドアメーカーから専用のウィンドスクリーンが売られていますが、100円ショップで売られている家庭用のガスコンロの油はね防止用のアルミ製でもウィンドスクリーンでも十分に使えます。
火を使っているストーブを囲むので不燃材であることと、ストーブとクッカーの大きさに応じて形が変えられることがウィンドスクリーンの条件ですが、100ショップのアルミ製は、この条件を満たしています。形が大きすぎるので、折るか切って大きさを調整します。
このウィンドスクリーンはわたしが1997年から使い続けているMSRのガソリンストーブの付属品です。アルミの薄い板を折り曲げて使っているので2、3年で切れるだろうと思っていたのですが、今でも現役でがんばっています。
とても役に立つ道具です。
万能の調理器具がアルミホイルです。
魚、肉、野菜などを包み込んで蒸し焼きに出来ます。
クッカーに付属のフライパンでは大きすぎてちょっと焼けない様な食べ物、例えば魚の干物なども包み込むことで火を通せます。
ジャガイモやトウモロコシなどの北海道名物はキャンプ用のクッカーでは小さく薄く切らないと調理できませんが、アルミホイルなら蒸し焼きにして火を通せます。
アルミホイルで包んだ素材をストーブに直接掛けると安定しないかもしれません。100円ショップで売られている小さな焼き網、もしくは油切りをストーブの上に載せ、その上で焼くと調子が良いです。
アルミホイルをそのまま持つとかさばるので、手で必要なだけ巻き取ったら折りたたんで持ちます。ジップロックに入れておくと便利です。
小さな焼き網があると便利です。
ホタテ貝やサザエなど、北海道や青森県、岩手県の三陸海岸では殻付きが廉価に手に入るのですが、ストーブの五徳に直接載せると形状が悪いので安定せずひっくり返ったりします(陸奥湾でキャンプをしたときにこれで失敗したことがあります)。
ストーブの上に焼き網を載せると、ホタテ貝もサザエも安定して焼けます。
荷物をコンパクトにまとめるなら、万能の調味料として塩と醤油、肉料理用にコショウを持てば、キャンプの調理は大抵は美味しくいただけます。
塩コショウや味シオなど、調味料が複数混ざっているものは、キャンプには持たない方が良いです。塩だけ使いたい、コショウの味をもう少し足したい、と言う使い方が出来なくなるからです。家庭での調理と異なるのです。
塩、コショウ、醤油は持ち運び方は、市販の小瓶をそのまま持っても良いですが、荷物の軽量化とコンパクト化のために、100円ショップで売られているプラ製の小さな容器に移し替えると便利です。化粧品のコーナーの小容器が便利ですが、液漏れする製品もあるので、実際のツーリングの前に詰めて漏れないか確かめる必要があります。
醤油は、一回使い切りの小パックが売られているので、これを使っても便利です。
パッキングの時に潰れて中身が出てしまわない様に、また万一中身の醤油がでても他の荷物に害を及ぼさない様に、固いプラ製容器に入れておくと良いです。
食事をメインにしたキャンプツーリングなら、ケチャップやソース、マヨネーズなど一回使い切りのお弁当用の小パックのものを選ぶと便利です。コンソメも一回使い切りのパックがあります。
刺身を食べるなら、粉ワサビがあると便利です。チューブ入りの練りワサビはパッキングの時に潰れて中身が出てしまうことがあるのでお薦めできません。ケースに入れれば別ですが、かなり大きなケースが必要となります。
長期間のツーリングの場合
以上は1週間から2週間程度のそれほど旅の期間の長くないツーリングの例ですが、3週間、1ヶ月、2ヶ月とツーリング期間が長ければ、塩、コショウ、醤油は市販されている小瓶をそのまま持った方が便利です。以外にコショウと醤油を消費しますから量を持たせます。
ロングツーリングの場合、調味料は上記の三点に限定して、その代わり少々かさばり重くなる点で妥協します。
食べ物にこだわったキャンプをするのであれば、ケチャップ、ソース、マヨネーズ、オイスターソースなどは、お弁当用の小パックはやめて市販されているなかでツーリング期間中は持つ最小のサイズを選び、まとめて、パッキングの時の圧力に耐えられるケースに入れた方が財布に優しいです。
H.N.うーたん(Yuichi Mizunuma)
当サイトの執筆・撮影とシステムの製作等全てを行っています。林道への案内板やクライミングトークのWebMasterでもあります。使用バイクのジェベルXCは1997年型、2002年型と乗り継ぎ、三台目の2004年型のジェベルXCを売却して、現在はバイクツーリングには行っていません。、これまでのツーリングの総走行距離は約21万kmです。
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2013年まで、春夏秋冬、北海道から九州沖縄まで、ツーリング・登山・サイクリング・パドリング(カヤック)をしています。年間のテント泊数は40泊から60泊程度、日帰りを含めると年間80日くらいはアウトドアにいました。
現在は東京都八王子市高尾に在住しています。オートバイから少し離れていて、主に登山とサイクリングを趣味にしています。
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