ツーリングトーク バイク談義

オフロードバイクの整備とツーリングキャンプのノウハウ

網走の森林の道

北海道ツーリング2011

網走の森林の道

2011/08/17 0 km 天候:曇り
津別町−(旧)端野町−網走市−サロマ湖

大雨の後のチミケップ湖

網走の森林の道

中1日置いてチミケップ湖の周りの未舗装路を走る。
雨の影響があり、八番沢林道で倒木。道道の一部は規定の雨量を超えたので閉鎖されていた。
まぁ、こうしたことは大雨の後は珍しくないので、予定通りに迂回路を通ったりして走るが、最後の訓津林道を走り終えたところでハンディGPSの電源を入れていなかったことに気がつく。

これは最悪だ。ツーリングの目的を放棄したに等しい。
今日、ここまで走った80kmあまりの道を走り直すことになる。今回のツーリングは、こうした細かな忘れものも含めて、時間をロスする出来事が多く発生している。

端野峠

網走の森林の道

チミケップ湖から北見市を通り抜けて、直接に仁頃にまで走ってから端野峠を越える。
当初の予定では、ここを通る時刻は午前9時頃だったのだが、大幅に遅れて11時を過ぎていた。どうせならあと30分遅れてくれれば北見の回転寿しのトリトンで昼食を採れるのだが、と思いつつも、遅れた予定を少しでも取り戻したいので、休憩も取らずに先を急ぐ。

端野峠は知人に教えて貰った、旧国道の未舗装路で、峠からは端野の盆地が一望できる。短いダートだが気に入っていて、この辺りを走る時には良く立ち寄っている。

道東オホーツク海側の中心地となっている北見市だが、最初に開けたのは北見市ではなく(旧)端野町の町域だった野付牛(のっけうし)だ。だから、端野峠から見られる景色は、北見の盆地の開拓された頃の姿を彷彿とさせる。

能取湖の林道

網走の森林の道

能取湖や網走湖のすぐ近くに10km前後のミドルダートが密集していることはあまり知られていない。市販のツーリング用の地図にも掲載されていない。
従って、この地域の林道を走っても、まずライダーと会うことはないし、タイヤの跡など走った形跡を見ることもない。

(旧)端野町卯原内から卯原内ダムを通って能取湖に出て、そこから山中に入り、能取林道を通って能取岬へと抜ける。
能取岬の道道は以前から工事を行っていて、ようやく完成をしていた。この道道に大きなトンネルを造り、舗装化したからと行って、どれだけの経済的な効果があるかは疑問があるが、能取岬を巡る道が整備されたのは事実だ。

能取湖の林道を走り終えてから、オホーツク海沿いに下り、斜里岳や知床連山を見ながら網走の街まで走る。

最後にここを通った時には、まだ斜里岳も羅臼岳にも登っていなかったので、遠く見える山々のうち、どれがどの山か分からなかったが、一度登るとその山に愛着が湧くので、一目見て斜里岳や羅臼岳は指摘できる。ただ、相変わらず、登っていない海別岳や知床岳がどの山かは分からない。

ジャッカドフニと少数民族

網走の森林の道

子どもの頃、教師に、「日本は世界でも珍しい単一民族の国だ」とさんざんに聞かされていて、なぜか寂しく思っていたが、ある国会議員が同様の趣旨の発言をして、「日本にはアイヌが居るじゃないか」と糾弾されて、単一民族ではなかっと知って喜んだことがある。

今ではアイヌ人が居ることは誰でも知っているが、ウイルタ人が居ることは意外に知られていないのではないか。
わたしもジャッカドフニを知るまでは、日本にウイルタ人が居住していて、少数民族として生きていることを知らなかった。

今回のツーリングの楽しみの一つがジャッカドフニを再訪することだったが、開館日が日曜日だけだったために中に入ることが出来なかった。
外から見ると、駐車場や中庭に雑草が伸びていて、週末だけでも本当に開いているのか不安になってしまう。
人には「心残りの場所」と言うのがあって、何度も何度も訪れて、ようやく目的を達せられた場合を指すのだが、ジャッカドフニがそうで、今回で5回目か6回目の訪問だが、まだ1度しか見学が出来ていない。

ジャッカドフニの展示物は、主にウイルタ人の装束や文様などだ。
刺しゅうが好きな女性や民俗学に興味のある方なら何時間いても飽きないだろう。

オホーツク海サイクリングロード

網走の森林の道

首都圏のサイクリストの間で人気の高いサイクリングロードは多摩川サイクリングロードと荒川サイクリングロードだが、もし本当に自転車を走らせるのが好きなら、ぜひオホーツク海サイクリングロードを走って貰いたい。

網走が起点で、ところどころ途切れているが、宗谷岬のすぐ下の猿払まで主に鉄道跡に設けられている。全長は300km近くあったはずだ。

網走湖のある風景

網走の森林の道

網走湖はオホーツク海とつながっている汽水湖だ。
周辺に高い山がないので景観のインパクトが乏しいが、それでも網走地方では景観の重要な要を占めている。

この写真はオホーツクの森展望台から見た網走湖の景観。
他にも、サイクリングロードの起点は網走湖湖畔に設けられている。

キムアネップ岬

網走の森林の道

サロマ湖湖畔にあるキムアネップ岬キャンプ場に着いたのは、丁度太陽が沈む時間。
若干雲があって、湖面に直接夕日が沈む姿が見られなくて残念ですねと、管理人は言っていたが、この景観でもサロマ湖まで走ってきた貝があったというもの。

このキャンプ場を利用するのは3回目か、5回目か忘れてしまったが、年々、利用者の数が減っている様だ。キャンプをしながら北海道を旅する人が減っているのがよく分かる。

先着のライダーが5、6組いる。以前ならどちらかが話しかけ、すぐに打ち解けたのだが、わたしは他のライダーと積極的に話す気はなくしていたし、他のライダーも同様らしい。仲間内で大声で話している。大声というのがポイントだ。知ったもの同士だから声がでかいのだ。

花咲かに

網走の森林の道

夕食は花咲かにとホッケの干物だ。
釧路で食べた花咲かにが今ひとつだったのでもう一度というわけだ。
この日は浜サロベツで晩ご飯のおかずを調達したが、セイコーマートも無い様な小さな集落と言うことをこのときまで知らなかった。

何軒か商店をあたってみたがオホーツク海らしい食べ物というのが手に入らずあきらめかけていた時に見つけた魚屋で購入をした。
花咲かにの購入のポイントは、持って重さを比べることと教えて貰った。この日買った花咲ガニは880円だが、持ち重りがする。
実際に食べて見て、身が十分に入っていて、しかも味も濃い。

ホッケの干物

網走の森林の道

ホッケの干物は、ハサミで切って、フライパンで焼ける大きさにした。こんな形のホッケの干物の焼いたものを食べるのはもちろん初めてだ。

北海道のホッケの干物を食べ慣れてしまうと、カニと一緒で東京辺りで食べられるホッケの開きなどは、味が違いすぎていて食欲が湧かない。

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