2002/04/20 318 km 天候:霧のち雨
宇検檗大和−奄美中央林道−龍郷−南洲遺跡−フェリー乗船
金作原林道
朝から気温は低かったが日中になっても気温が上がらない。一度名瀬市街まで戻り、再び中央林道を西へ。途中から金作原林道(きんさくばる)の原生林を通る。この林道は人間の手が着いていないので、本来の亜熱帯の原生林を見ることができる。
奄美ループ橋
金作原林道は国道58へぬける。
国道58沿いには奄美ループ橋(?)があり、名瀬市街をパスして龍郷方面へ抜けることができる。ループ橋は崖の上に登るために作られたようだが、崖の先は新興住宅地が広がっていて、ちょっと驚いた。
名護市街は混みやすいので、この迂回路は実に助かった。龍郷でいくつかの林道を取材してから、西郷隆盛の遺構があることを思い出したので探してみると、割と簡単に見つかった。
南洲遺跡
西郷隆盛、号を「南洲」と言ったので南洲遺跡と呼ばれているようだ。実に小さないかにも奄美風の建物が建っていて、駐車場はない。特に観光地として力を入れていないが、このことが西郷隆盛の遺構らしくて良い。
西郷は奄美大島の他、沖永良部島等にも配流(いわゆる島流し)されていたが、その配流中に島民が薩摩藩士に奴隷同然に虐げられていることに、強い憤りを感じたと言われている。薩摩藩は島民にサトウキビを栽培させていたが、島民がサトウキビを食べることを禁じていたほか、食料として他の作物を栽培することも厳しく規制していたという。
奄美に残る鄙
南洲遺跡からさらに北へ向かい、奄美大島の北端にある笠利の林道を取材してから国道58で名瀬へむかうも、ひどい渋滞。ほとんど動く気配もない。
フェリーの出航は夜間なので特に時間であわてる必要はないのだが、10km以上連なっている渋滞の最後尾に着いていると、多少不安にもなってくる。
それでも日没過ぎに名瀬にたどり着き、フェリーの到着までに夕食をすませる。
フェリーへ乗船
時間もだいぶ発ってからフェリーが入港してきた。夜間に発ち、早朝に鹿児島に上陸できるので、実に便利この上ないフェリーだ。
今フェリーを利用すれば鹿児島ツーリングの際、1日だけ奄美に割くこともできるので、次回の冬期九州ツーリングが楽しみだ。
大名林道
野営地を離れ、大名林道を走る。この林道は全面舗装が済んでいるが、ダートの支線が多数有るので、探索する楽しさがある。
大名林道と奄美中央林道をむすぶ支線がいくつかあり、行きつ戻りつしながら大和村へはいる。