2011/08/15 371 km 天候:曇り
津別町−阿寒湖−足寄町−美幌町
阿寒湖の周り
阿寒湖の周りには短いが幾つかの未舗装路がある。そのうちの一つはどうも今通っている国道の旧道だったらしい。そのおかげで道はフラットで走りやすい。
この道に接続する林道が津別町からあるらしいと言うことは知っていたが、実際に走ってみると、ゲートで閉鎖されていた。すり抜けたオートバイのタイヤの跡があったが、ゲートの周りがすでに草ぼうぼうの廃道状態で、ゲートの先は想像できた。無理してすり抜けるライダーの気が知れない。
阿寒湖にはカヌーのツーリングをするネイチャーセンターがある。
この湖は、東側半分の水域は観光遊覧船やモーターボートがひっきりなしに航行するので、カヌーは危なくて入ることが出来ない。自然、西側半分の水域を航行することになる。
西側は面白い水域で、ヤイタイ島に上陸することも出来る。
阿寒湖のカヌーの旅
阿寒湖のセイコーマートで休憩を取っていると、遠州に行くのか帰るのか、陸上自衛隊の車両が多数通過してゆく。この光景は珍しくないのだが、大きな6輪駆動の装甲車の天窓から車長らしい人が上半身を出しながら走ってゆく姿が珍しかった。
北海道には都合4年間住んでいたので、戦車や大砲、対空砲が国道を走っているのは見てきたが、装甲車から顔を出して走っているのは初めて見た。とても気持ちが良さそうなので羨ましい。
装甲車は、タイヤが大きいが車体は意外に小ぶりで、大型乗用車くらいの車幅と全長しかない様に見える。
足寄の林道
阿寒湖から足寄町の町域に入る。
39線沢林道や上足寄林道など、昔から好きな林道なのだが、この年は大雨の影響からか、足寄町の予算の少なさからか、林道は荒れていた。
足寄町というのは面白いところで、廃線となる直前にふるさと銀河線の足寄駅を新築したり、ふるさと銀河線が廃線となると駅の周りを再開発したりしている。この巨額のお金がどこから沸いて出てくるのか、町民でない人には、等しく不思議に思えるところだろう。
オンネトーから南に走っている時に、にわか雨に遭い、公民館の軒先を借りて1時間ほど雨宿りをした。
チミケップ湖
足寄を後にして陸別に向かって、カネラン峠を北上する。
この道道は以前から未舗装路だったのだが、いずれ舗装化されると思っていた。ところが、予算不足のためらしく、いまでは舗装化の工事も行っていない。6年間、同じ姿でいる。
陸別からチミケップ湖への道道を走り、湖畔を通り抜ける頃に、またにわか雨にあう。
足寄で降ってきたにわか雨よりも雨脚が強い。
予定では津別に行くはずだったのだが、衣服が濡れてしまったので、乾燥させるために美幌のキャンプ場へと向かう。
チミケップ湖の道道を出たところは、津別と美幌の丁度中間点なのだ。
美幌のキャンプ場はよく利用するが、市街地に近く、オートバイで2分ほどの所にはセイコーマートがあり、郊外には美幌温泉もある。
テントサイトは芝生で柔らかく、トイレと水場は清潔だ。嬉しいのはコインランドリーとコインシャワーが設置されていること。
木禽岳の道
津別町の市街地から南下して、木禽岳の周りの林道を走ることにする。恩根林道、キキン岳林道だ。
今回の北海道ツーリングで気重だったのがこのエリアの林道。特にキキン岳林道は、“強く”走りたくないと思っていた。この気持ちは、渡道してあちこちの林道を走り、未整備の林道が多いことを汁に及んで、より強くなっていった。
キキン岳林道は1999年に最初に通った時に、すでに未整備に近い荒れた林道だったので、現在は更に荒れていることが容易に想像が付いたからだ。
また、多少距離があるが、阿寒原生林という北海道でも有数のヒグマの生息地と隣接をしていることも走りたくない理由の一つだ。
以前にツーリング中にヒグマに遭遇し、また北海道の山に登ったりしているので、ヒグマについては相当に勉強をしているので、むやみに怖がったりはしなくなったが、出来れば合いたくないと言うことには変わりはない。
先に根林道(ルークシュベツ林道)を通った時、峠区間が以前と違って未整備で草が路面を覆っていた。荒れているわけではないのだが、路面が見えないから速度が出せず、走っていて楽しくない。
恩根林道がこれでは、キキン岳林道はもっと凄いことになっているだろうと、走りたくない気持ちは更に強くなって行くが、そこは止む得ないことで、走ることにする。
案ずるより産むが易しと言うとおり、走ってみればたいしたことはなく、大粒の砂利の荒れた箇所と草で路面が見えないくらいで、これまでのキキン岳林道を少しだけ荒れ方を激しくした程度だった。