スズキDJEBEL XC250
- 投稿者:うーたん 栃木県
- (投稿日:2003/09/02 / 更新日:2003/09/02)
わたしにとってDJEBEL XCに乗るのはこれが2代目。
最初に購入したDJEBEL XCは1996年式の初期型で、4年間で79000kmを走破し、無事役目を終えて引退しました。現在は部品取り用として、ナンバープレートは付けたまま我が家の駐車場に保管しています。
現在の2代目のDJEBEL XCは初代の欠点がずいぶんと改善されていて、より完成度が増しました。最大の改善点はキャブレターを新しいものに変更したことでしょう。
初代はアクセルを開けるときにキャブがくっつく症状がでてしまうので、林道でブレーキをかけてアクセルを全閉状態にしてから、加速するときにアクセルを開けると、わずかですがタイムラグがありました。
また、全閉状態からほんのわずかだけアクセルを開けるという芸当はほとんど不可能でした。
2代目ではこの点は完全に改善されています。しかしその代償としてエンジンの掛かりがとても悪い、エンジンが暖まるまでのアイドリングが極端に不安定となってしまいました。最もこの点については、走行には直接関係はないので、わたしはさほど気にしてません。
細かい所もマイナーチェンジしています。特にサスペンションのセッティングはすばらしいです。初代も走破性能の高いサスペンションで、どんな悪路でもオンザレール感覚で走れたのですが、2代目はあらゆる路面で思い通りに操ることができるようになりました。ギャップの衝撃もよりうまく吸収してくれます。
DJEBEL XCの寿命
- 投稿者:うーたん
- 投稿日:2003/09/02
バイクのメンテナンスや修理をバイク屋に頼むライダーにとって、DJEBEL XCの寿命はおおむね3万5千kmから4万kmでしょう。4万kmを越えると突然あちこちが壊れだし、各部の消耗パーツも交換の時期を迎えるからです。
パーツ代だけでも10万前後かかるので、手数料を含めるとその倍近くなると思います。
わたしは2台のDJEBEL XCに乗りましたが、どちらも4万km前後でオイル上がりが始まり、発電系に故障が発生しました。
また、チェーンと前後のスプロケットも2回目の交換の時期です。
フロントのブレーキディスクも交換しなければなりません。
前後のサスペンションもグリースアップやフォークオイルの交換、ハンドルステアリングのO/H、リアリンクのO/Hなどは最低限必要でしょう。ヘタリ具合によっては交換が必要となります。
わたしは整備は全て自分で行うので正確な料金は知りませんが、部品代だけを言うと、
発電系の部品代に3万から4万円。
チェーンが1万円、スプロケットが前後で1万円。
ブレーキディスクが1万円。
ディスクを返るときはパットも交換しますがこれは5千円。
サスペンションやステアリング系のO/Hは基本的に工賃だけなので金額は分からないですが、1万や2万円では済まないと思います。(経験上、結構面倒なので)
掲載した写真のDJEBEL XCは7万5千kmを越えた頃の初代を秋田県で撮影しました。この時の症状は、スタンドが折れている、リアサスとフロントサスの完全なヘタリ、シフトペダルを付けるシャフトの摩耗、オイル上がりは1000kmで1Lを消費、などでした。
初代DJEBEL XCはこのツーリングの後、さらに数千キロ走った後、無事引退しました。
DJEBEL XCの耐久性
- 投稿者:うーたん
- 投稿日:2003/09/02
先にDJEBEL XCの寿命を書きましたが、転倒その他のアクシデントに対しての耐久性は、抜群のバイクです。
ハンドルに取り付けられているナックルガードは樹脂製なので、購入当初は1度転倒したら簡単に割れてしまうのではと心配したのですが、さにあらず立ちゴケや低速での転倒なら10回以上転倒しても割れる気遣いはありません。
50km/h以上での転倒を4回すると、さすがに割れました。
ウインカーやヘッドライト、バックミラーなど車体から突出している部分もうまく設計されていて、通常の転倒で壊れると言うことはまずありません。
美瑛で交通事故にあったとき、ウインカーの黄色いレンズが飛んでしまったことがありましたが、ウインカーそのものには全く被害はありませんでした。
ヘッドライトは点灯中に大転倒をすると玉切れしますが、レンズが割れたり、配線不良が起きたこともありません。
バックミラーは釧路の海岸線の極悪路で遊んでいて転倒した際に、運悪く岩にヒットして吹き飛んだことがありましたが、これは乗り手に責任がありました。
転倒などで壊れる部品のほとんど無いDJEBEL XCですが、1つだけ簡単に割れる部品があります。
それはサイレンサーです。サイレンサーと車体をつなぎ止めるねじがあるのですが、このねじを止めるサイレンサー側の溶接部分が大転倒をすると必ずクラックが入ります。
クラックの入り始めは走行に支障はなく、多少音がやかましいくらいで済むのですが、放っておくとクラックがサイレンサー全体に広がるので、早めに交換することが必要です。
一つ忘れていました。DJEBEL XCはシートの下を通る配線が、シートと車体の摩擦で簡単に切断されてしまうので、DJEBEL XCを購入したらビニールテープなどで配線をぐるぐる巻きにして保護をする必要があります。