2002/04/23 362 km 天候:豪雨
大口−十曽林道−宇土−天草−口之津(島原)
警報と注意報と!!
十曽公園でやっと公衆電話を見つけ、早速天気予報にかけてみて驚いた。九州南部は全面的な大雨で、特に今居る鹿児島県はその中心だという。
日中は雨との予報の後、警報と注意報の長さに驚く。大雨警報、洪水警報、強風警報、雷注意報、波浪警報、etc...。覚えているのはここまでだが、この後も延々と警報、注意報が続いていた。
豪雨といえばもっと激しい降雨の中の早口林道(別名、田代相馬林道、青森と秋田をむすぶ林道)を越えたことはあるが、あのときはにわか雨で山を下れば雨がやむことがわかっていたから先に進むことができた。
今回は数日はこの天候が続くらしい。今日の計画通りのルートを走ることは危険なので、別プランに切り替えるが、事前に予定していた第2プランは鹿児島県と宮崎県を中心としているので危険が伴う、第3プランも無理。
しかたなく、全く新しいルートを頭の中で組み直す。
不知火海
九州北部は曇り一時雨ということなので、熊本から天草、島原経由で長崎を目指す。宇土を過ぎた辺りから雨が小降りとなり、天草にはいると完全にやんでくれた。
天草
天草のサンセットラインから見る夕日はとくに美しかったことを思い出す。天草は一度縦断したことがあるだけだったので、宇土から牛深まで縦走し、再び北上して楽しんだ。
海岸沿いの県道
さすがに天草は大きな島で走り甲斐がある。国道は交通量が多く風情がないのであえて狭く曲がりくねった県道26や35を走る。
老嶽
途中老嶽の展望台から見た景観はすばらしい。視界は300度を越え、天草諸島の全景や、遠く雲仙普賢も展望できる。
島原へ
天草を走り終え、鬼池港のフェリー乗り場に着くと、丁度フェリーが出航するというので、あわてて乗せてもらう。長距離フェリーなら珍しくもないが、近距離フェリーで船中で徐々に薄暗くなって行くのは実に風情がある。おそらく日没後の時間に島原に到着。海岸線の公園で野営。
夜半からの豪雨
夜半、寝るときは星が光っていた空から、突然大粒の雨が降り出してきた。音で目が覚めて、あわててテントの周りが安全であることを確認する。このときはそのまま寝てしまったが、翌朝は雨脚がさらに激しくなっていた。
しかし前日のまでの天気予報では今日は晴れと言うことだったので、そのまま十曽林道を登って行く。十曽林道の行止箇所まで進み、帰りは長峰林道で下ってくるが、そろそろ様子がおかしいことに気が付いてきた。
まず、あまりの雨の激しさに周辺の山々は全く見ることができない。道も川か定かでないほど水が流れていて、路面は当然見えず、わずかに大きな石だけが水面に露出している。
極めつけは雷、それも耳元でなり始めた。とにかく天気予報を聞くために電話がある所まで降りることにした。