2006/05/29 0 km 天候:
一関 平泉 気仙沼 唐桑
中尊寺
厳美渓から北に進んで中尊寺に至る。奥州藤原3代の栄華を忍ばせると言われているお寺だ。境内は思った以上に広く、早朝なので観光客は殆ど居ず、静かな中をゆったりと歩いてゆける。
弁慶堂や不動堂など古色を帯びたお堂が歩道の左右に建っている。建築年はさほど古いわけではないのだが、時代を感じさせてくれるのが、歴史を経てきた中尊寺の重みと言うのだろうか。
中尊寺金色堂
中尊寺の象徴の用になっているのが、金色堂だ。お堂の周りをさらに建物で囲っていて、金色堂が劣化するのを防いでいる。このため、自然の景観の中の金色堂を目にすることは出来ないのだが、これはやむを得ないだろう。
金色堂の名前の通り、金色の外観に目がいってしまうが、柱や欄干などの小さな装飾がすばらしい。螺鈿を刷り込んだ箇所など、得によい。
中尊寺散策
中尊寺には2時間以上は居ただろうか。歩いていて飽きがこない。一番奥には戦国の雄、伊達政宗ゆかりの屋外能楽殿が立ってる。
毛越寺
中尊寺のすぐ側に毛越寺が建っている。往事はとても大きな寺だったようだが、現在は中尊寺ほどの広さはない。境内に大きな池があるのが特徴で、池の周りに栄華を忍ばせる建築物の礎石の跡が残されている。
猊鼻渓と周囲の風景
猊鼻渓は船に乗らなくては見られないと言うので素通りして、周囲の集落の風景を楽しむことにした。
猊鼻渓の入り口から右に折れると、狭い舗装路の山道となる。この道は峠を越えて宋松寺へ至る、風景の良い集落を通る道だ。
唐桑半島・巨釜と半造
唐桑半島の中程から巨釜、半造への道をとる。以前来たときには遊歩道を歩いたりはしていないので、今回はじっくりと見られる時間をとってある。
雨こそ降っていないが曇天で風が強い。ただ、海風が強いと、岩に砕け散る波の迫力が増し、悪いことではない。
厳美渓
早朝の厳美渓は人の気配がなく、ひっそりと静まっていた。土産物屋やホテルなどの観光施設は厳美渓の一点に集中しているが、厳美渓は東西にやや長くある。残念ながら厳美渓を端から端まで歩くことの出来る遊歩道はなく、細切れに風景を眺めるしかない。
この観光地も紅葉の時が一番美しいのかもしれない。