2006/05/30 0 km 天候:曇り一時雨
遠野盆地
碁石海岸
末崎半島の先端の碁石崎は、沖合にウミネコの繁殖地があるが、この日はあいにくの深い霧で視界が聞かない。それでも海鳥の展望台から見ると、沢山のウミネコががけの上で翼を休めていたり、会場を飛び回っていたりしている。
碁石岬の先端には小さな漁港があって、海岸まで歩くことが出来る。海岸には時化で打ち上げられた海草に混じってホヤがあった。
旧気象ロケット観測所
大船渡市から三陸町に入るとすぐに、全国的にも珍しい海に突き出した半島を一周できるダート林道がある。その林道の中程に気象ロケット観測所がある。この観測所は現在ではロケットの打ち上げは行っていないのだが、職員の方が忙しい中、応接に出てきてくれて、ロケットの打ち上げや現在の職務について話をしてくれた。
遠野市立博物館
遠野市の南にある鍋倉城址の麓に、市立博物館があります。遠野といえば柳田国男が有名ですが、この博物館では「遠野物語」にカンする展示は少なく、遠野の歴史や風俗、民芸などをたどれます。
鍋倉城址
戦国時代の天正年間に阿曽沼氏によって築城された山城が鍋倉場だ。阿曽沼氏以後、江戸時代に入ってから岩手県の南部家の分家がこの城に入り、遠野南部家として明治維新まで続いた。
遠野というと、どうしても柳田国男の遠野物語のイメージが先行してしまうが、江戸時代を通じて城下町だったらしい。ただ、遠野を見回して城下町だったことをアピールしたり、旧藩主の南部家を慕ったりする雰囲気がじつに少ない。これは、江戸時代の小藩は領民から税を絞るだけ絞っておきながら、建設的なことは何もしていないと言う全国的な事象と通じるのだろうか。
遠野物語
遠野の駅のそばには、遠野物語ゆかりの建物がある。柳田国男が投宿した宿や、旧住居などだ。これといって目を見張るような展示ではないが、どこかほっとさせられる建物の中を自由に見学できる。
今も残る江戸時代の建物
遠野市街の南の端の道路沿いにあった由緒ありげな建物。案内板によれば、江戸時代の寛政2年(1790)に建築されたものらしい。旧村兵商家と呼ばれている。
大都市はもちろん、地方の中くらいの都市でも地震などの天災、火事、また戦災などでこうした建物はあらかた消滅してしまっている。
広田崎と黒崎
広田半島を一周する県道にはいる。先端が広田崎で、東海岸に黒崎が突き出ている。黒崎は黒崎仙峡と呼ばれ、先端に展望台がある。展望台からは眼下に荒々しい白波を見ることが出来る。
広田崎は海岸のかなり低いところまで、遊歩道で降りることができる。時化の日には目線が波に近いだけに迫力がある。