ツーリングトーク バイク談義

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ストーブ(コンロ)の選び方

ストーブ(コンロ)の選び方

キャンプで火を使って調理をする道具がストーブです。コンロとも言います。燃料別でガス、ガソリン、固形の各タイプが有り一長一短があります。ガスストーブでも大きさや火力が違っているので、選ぶのを難しくしています。キャンパーが最もこだわりを持ち、熱く語るのがストーブです。ストーブの選び方の解説です。

写真は、赤がMSRのガソリンストーブ、白がユニフレームの家庭用カセットコンロを使ったガスストーブ、黄色がプリムスのガスストーブです。

燃料によるストーブの違い

燃料によるストーブの違い

写真はストーブの燃料です。
左から、赤がMSRのガソリンストーブの燃料缶、中の水色/白が家庭用カセットコンロのガス缶、右の黄色がプリムスのガスカートリッジです。

MSRのストーブは、実際には灯油(ケロシン)、ホワイトガソリン、自動車の燃料の無鉛ガソリンが使えるので液体燃料ストーブと呼ぶこともあります。燃料が最も手に入りやすいストーブなのですが、法律でこの燃料缶にガソリンを販売することが禁じられているので、法律に則った小型のガソリン携行缶で買う必要があります。
液体燃料ストーブには、ホワイトガソリン専用タイプ、灯油とホワイトガソリンの兼用タイプもあります。
液体燃料ストーブの燃料の欄に、ジェット燃料と書かれているモデルが多くありますが、航空機のジェット燃料はケロシンなので、ストーブの燃料としては灯油と思って差し支え有りません。知らないとちょっと驚きます。

ユニフレームの家庭用ガス缶ストーブの燃料は、殆どのスーパーやコンビニで売られているので、最も燃料が手に入りやすいストーブです。

プリムスのガスカートリッジは、夏なら北海道や奥多摩の様にキャンプの盛んな地域なら、コンビニでも手に入ります。春夏秋の季節にはホームセンターなどでも売られています。

液体燃料ストーブには、灯油専用ストーブがあるのですが、これはほぼ登山用なのでここでは解説を省きます。固形燃料ストーブも同様の理由で省きます。ご了承下さい。

お薦めはガスストーブ
燃料で分けるなら、お薦めはガスストーブです。
以下、メリットです。

●携帯性に優れている。
●燃焼させても煤が殆どで無いので手やクッカーが汚れない。
●殆どノーメンテナンスで使い続けられる。
●多彩なラインナップなので、選択の幅が広い。
●燃料が比較的簡単に入手できる。
●ブタン燃料なら価格が比較的安い。
●低温、高所でも燃料にイソブタン、プロパンのガスカートリッジを使えば火力の低下はある程度防げる。
●ガスカートリッジは頑丈に出来ているので燃料の管理に気を遣わないで済む。
●高火力のモデルを選ぶことも出来る。

ガスストーブの選び方

ガスストーブの選び方

ガスストーブはキャンパーに最も使われているストーブです。写真のプリムスの他、コールマン、スノーピークなどから多数のモデルがラインナップされています。機能とデザインが異なり、価格の幅も大きいので、選ぶのが大変ですが、楽しみでもあります。
以下、選択のポイントです。

選択のポイント
価格、デザイン、重量、収納時のコンパクトさ、鍋やフライパンを載せる部分の五徳の大きさと折りたたんだときのコンパクトさ、着火装置の有無、最大火力、耐風性、メーカーのブランド力などです。
どの項目を重要視するかで、選択が代わってきます。

*わたしがプリムスP-114を選んだ理由はシンプルでして、登山でも使うので最軽量コンパクトのガスストーブとしてP-114が最適でした。一緒に購入したガスカートリッジも一番小型のIP-110です。
この様に食器の中にガスカートリッジと共に収納します。黒い袋がP-114です。この食器は一合のご飯が炊ける小型のチタンクッカーです。
この様に収納時の大きさを基準として、ストーブを選ぶことも出来ます。

小型軽量のストーブは、それだけで価格が高くなります。そして火力は低くなります。
キャンプツーリングでは、それほど大きさも重さもこだわる必要は無いので、五徳が折りたためる程度のコンパクトさがあれば十分でしょう。
大きさ重さにこだわらなければ廉価なモデルや高火力のモデルが手に入ります。アウトレットや中古品も選択肢に入れたいところです。

お薦めのストーブ
特定のメーカーやモデルはお薦めしませんが、キャンプツーリング向けのガスストーブのポイントを上げます。

五徳がある程度以上の大きさを持ち使いやすいことと折りたためること。これは写真を見ただけでは分かりづらい箇所なのですが、調理のしやすさに一番関係してくる箇所なので、じっくりと品定めをしたいところです。
冒頭の写真で紹介したユニフレームのガスストーブは、五徳が大変に使いづらくて困っています。

*収納時の携帯性。それほど大きさ重さにこだわらなくても良いキャンプツーリングと言っても、オートキャンプと異なり収納力には限りが有ります。また、折りたたみ方が不自然なモデルだと、パッキングの時に折れたり曲がったりして使えなくなる場合もあります。
冒頭の写真で紹介したMSRのガソリンストーブは、パッキングで針金で出来ている五徳がずいぶんと曲がってしまいましたが、構造がシンプルなので曲がる都度に手で直しています。
写真はMSRのガソリンストーブと燃料缶を収納したところを、P-114を入れたクッカーと比較してたものです。大きいことが分かります。

ガソリンストーブの選び方

ガソリンストーブの選び方

キャンプツーリングでガソリンストーブは少数派です。希につガソリンストーブの愛用者がいてもほぼ全てがコールマンのホワイトガソリン専用タイプのストーブを使っています。
写真のMSRのガソリンストーブはツーリング先では見たことがありません。

使われない理由はちゃんと有って、先に挙げたガスストーブのメリットの殆どは、ガソリンストーブのデメリット(特にMSR)となります。
以下、デメリットです。

ガソリンストーブのデメリット
●携帯性が劣る。
●赤ガソリンを燃料に使うと、著しい煤がでる(ホワイトガソリンは殆ど煤は出ません)。
●赤ガソリンを燃料に使うと、3日か4日ごとにジェネレーターの清掃をしないと火がつかなくなる(ホワイトガソリンは清掃の必要ありません)。
●限られたメーカーが僅かのラインナップを揃えているだけなので、選択の幅が狭い。
●赤ガソリンの入手には別途に携行缶が必要で面倒、ホワイトガソリンの入手はそれほど一般的では無いし、手に入っても4L缶の場合もある。
●赤ガソリンなら燃料代は安いが、ホワイトガソリンだとそれほど安くは無い。
●ガスカートリッジは空になれば使い捨てだがガソリンの燃料缶は使い続けるので継年劣化でガソリン漏れを起こすことがある(パッキンが劣化して漏れて荷物に被害を受けたことがあります)。

良いところのなさそうなガソリンストーブですが、冬山登山や世界を回るバックパッカーやサイクリストには愛用者が多くいます。
ガスストーブでは得られないメリットがあるからです。

ガソリンストーブのメリット
低温下、高所でも火力の変化が殆ど起きない。
赤ガソリンと灯油は世界中どこでも入手できる。

使い続けられる理由はこの二点に尽きるでしょう。
わたしは、これに、燃料缶がオートバイの予備燃料缶を兼ねる、と言う理由も付けています。
林道や農村山村漁村ばかりを走るのでガソリンスタンドですら容易に見つからないことがあります。北海道ツーリングでは500km走ってようやく見つけたガソリンスタンドで燃料を入れたら、17L入るタンクに17L丁度入ったことがあります。キャブレターと燃料パイプの残ガソリンで走っていたようです。

お薦めのストーブ
キャンプツーリングなら、ホワイトガソリン専用タイプのコールマンの製品がお薦めです。
赤ガソリンストーブと異なり、ガスストーブに近い使い方が出来ます。
以下、理由です。

●燃料タンクと一体式なので携帯性では劣るが、500mlのガスカートリッジと比較すればそれほど違わない。
●煤が殆ど出ないので手やクッカーが汚れない。
●燃料キャンプやポンピングのパッキン部分などの定期的な交換が必要だが、それほどの手間では無い。
●低温、高所でも火力の低下はほとんどない。
●ガスストーブは初心者も使うが、ガソリンストーブはある程度のキャリアのあるベテランキャンパーで無いと使うことがほとんどないので、コールマンのガソリンストーブを使っているだけで、北海道のキャンプ場などでは一目置かれる(MSRはマニアックすぎて殆ど知られていませんので無視されます)。
●コールマンのガソリンストーブを使っているキャンパー同士は、それだけで連帯感が生まれ話が弾みやすい(まずガスストーブではあり得ません、少数派の特権でしょうがMSRはやはり無視されます)。

ガスストーブほどではありませんが、使い勝手は悪くありません。
燃料のホワイトガソリンの入手だけが使う上でのネックとなるでしょう。1Lの携行缶に予備燃料を入れているキャンパーもいれば、燃料が入手できないときは(非常事態として)赤ガソリンを入れるキャンパーもいます。
コールマンのピークワンを使っている知人は10年以上も赤ガソリンだけを使い続けていますが、一度もジェネレーターが詰まったことが無いと言っていました。逆に、北海道で知り合ったライダーは、やむを得ずに赤ガソリンを入れたら一回でジェネレーターが詰まったと言っていました。
赤ガソリンの使用には個体差があるようです。

長期ツーリングにはMSRがお薦め
2週間とか1ヶ月以上とかの長期ツーリングには、赤ガソリンを燃料に使えるMSRがお薦めです。
これだけ旅の期間が長くなると、途中での燃料の補給が負担となりねません。その点、赤ガソリンならいつでもどこでも入手が可能です。キャンプ場で火をおこそうとしたら燃料タンクが空だった、と言う時でも、オートバイの燃料タンクから移すことも出来ます。

わたしは毎年の様に2週間から5週間程度のキャンプツーリングを行っていますが、持参するストーブはいつもMSRです。これまで、燃料で気を遣ったことは一度もありません。
ホワイトガソリンストーブやガスストーブだったら、燃料が入手できないと言った事態が幾度か有ったと思います。

適法のガソリン携行缶

適法のガソリン携行缶

写真がガソリンスタンドでガソリンを入れて貰える、適法のガソリン携行缶(左)です。0.5Lサイズですが、MSRの燃料缶を一回り小さくしたくらいの大きさです。
赤ガソリンを燃料として使う場合は、この携行缶とMSRなどの燃料缶の二つが必要となります。予備燃料が倍になったとポジティブに考えることも出来ますが、結構かさばります。

家庭用ガスコンロのメリットとデメリット

家庭用ガスコンロのメリットとデメリット

わたしがユニフレームのこのストーブを購入したときは、まだ他社から類似製品が発売されていなかったと思います。選択肢が全くなかった。今ではもっと形状の優れた使いやすいモデルが幾つか発売されています。ユニフレームのこの製品は、五徳に構造上の問題があるのでお薦めできません。
ただ、五徳を除けば大変に使いやすいストーブです。

当時、カヤックによるリバーツーリングやサイクリングに凝っていたので、燃料が最も入手しやすいストーブとして購入しました。だから、オートバイツーリングには使ったことはないです。


家庭用ガス缶を使ったガスストーブは聞いたことの無いメーカーから発売されていますが、しっかりしたメーカーでは例えば、SOTOから幾つか発売されています。値段が手頃なので、キャンプ場では時折見かけます。

メリットの大半は先に書いたガスストーブと同じなのですが、燃料の入手が圧倒的に楽というのがあります。カヤックや自転車は、オートバイと異なり人力で移動をしなければならないので、買い出しに行く、と言うことができないので、どんな小さなお店でも手に入る燃料でないと困るのです。

デメリットも先のガスストーブとほぼ共通なのですが、ガス缶の信頼性が無いので、ツーリングには使っていません。わたしは林道を走るためにツーリング中に一度や二度は転倒をするのですが、ガスカートリッジやMSR燃料缶の様な頑丈さがガス缶には与えられていないので、転倒時に岩などにヒットしてガス缶に穴が開いたり変形したリスのが怖いです。
この点は、殆どのライダーには関係の無いデメリットと思いますが。

写真の様に、高尾山などにハイキングに出かけるときは、手軽さから良く持って行きます。

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