ツーリングトーク バイク談義

オフロードバイクの整備とツーリングキャンプのノウハウ

消耗する部品の交換と寿命

消耗する部品の交換と寿命

消耗する部品の交換と寿命

ブレーキとディスク、プラグ、チェーン、スプロケット、エアフィルター、バッテリー、各種のベアリングなどの部品は走行距離に応じて交換する消耗品です。専用の工具が必要だったり知識と技術を求められる作業となりますが、実際には難しいものではありません。その作業を写真を交えて詳しく解説します。

バイクの消耗する部品の交換は以外に簡単なものが多いです。これは部品そのものが寿命が来れば交換する前提でバイクが設計されているからです。多少の知識と技術があれば誰にでも出来る作業です。
ただ、これらの作業の内のいくつかは、整備マニュアルを事前に熟読しておく必要があります。

フロント・ブレーキパッドの交換

役割

更新日:2016/03/05 

フロントブレーキパッドの交換は、サイドスタンドで立った状態で行うことが出来ます。特殊な工具は使わず、難しい作業工程もありませんから誰でも行うことが出来ます。ただ、最重要な保安部品なので、自分の手に余ると思われがちですが、ツーリング中でも行える程度の難易度の低い作業です。

▼続きを読む

摩耗したパッドと新品のパッドの比較
写真はスズキ ジェベルXCの摩耗したブレーキパッドと新品のブレーキパッドです。残量の少ないパッドで走っていると、制動には影響はありませんが、ブレーキディスクを傷つける場合があります。

使用する工具と用品
フロントブレーキパッド一組(純正品もしくはサードパーティー製)。
ボックスレンチ(もしくはメガネレンチ)一式、ヘキサゴンレンチ(六角レンチ)一式、+-のドライバー、モリブデングリース。
レンチ類とドライバーは工具です。モリブデングリースは熱によってボルトやナットが固着するのを防ぐために塗布するものです。整備マニュアルなどにモリブデングリースの記載は無く、わたしの経験上のものです。

交換のタイミング
フロントブレーキパッドはリアよりも走行距離辺りの寿命が短いです。走り方によって若干の違いがありますが、1万キロから1万3千キロで交換します。
おおよそ1万キロを走った頃から、ツーリング中の朝晩にパッドを点検して交換するタイミングを計ります。上記の写真のパッドの縦の溝がまだ見られるうちに交換するのが良いです。溝が完全に見られなくなる頃は、使用の限界となります。
ただし、これは純正品の場合です。

以前にデイトナ製の通称赤パッドをリアに入れて四国を走った時は、4千キロ未満で交換の時期が来てしまいました。純正品のリアパッドで四国を走れば1万5千キロ以上を走れるので、寿命の短さに驚いたことがあります。

×閉じる

フロント・ブレーキパッドの交換

リア・ブレーキパッドの交換

役割

更新日:2008/12/24 

リアブレーキパッドの交換は、リアホイールを外さなければ行えないのでやっかいですが、交換作業そのものは以外に簡単に行えるので、ツーリング中でも出来ます。

▼続きを読む

摩耗したパッドと新品のパッドの比較
写真はスズキ ジェベルXCの摩耗したブレーキパッドと新品のブレーキパッドです。縦にほられている溝が左の新品には中央に見られるのに対して、右の摩耗品には見られません。ほぼ限界まで使用したことが分かります。ここまで摩耗してしまうと、ブレーキディスクを傷つけてしまう場合があります。

使用する工具と用品
フロントブレーキパッド一組(純正品もしくはサードパーティー製)。
ボックスレンチ(もしくはメガネレンチ)一式、ヘキサゴンレンチ(六角レンチ)一式、+-のドライバー、モリブデングリース。
レンチ類とドライバーは工具です。モリブデングリースは熱によってボルトやナットが固着するのを防ぐために塗布するものです。整備マニュアルなどにモリブデングリースの記載は無く、わたしの経験上のものです。

交換のタイミング
リアブレーキパッドはフロントよりも走行距離辺りの寿命が長くなります。走り方によって若干の違いがありますが、1万2千キロから1万6千キロで交換します。
おおよそ1万キロを走った頃から、ツーリング中の朝晩にパッドを点検して交換するタイミングを計ります。
上記の写真のパッドの様に、摩耗して溝が見られなくなるのは、交換するタイミングが遅すぎたと言えます。溝が見られる内に交換するのが良いです。
ただし、これは純正品の場合です。

以前にデイトナ製の通称赤パッドをリアに入れて四国を走った時は、4千キロ未満で交換の時期が来てしまいました。寿命の短さに驚きました。

×閉じる

リア・ブレーキパッドの交換

ブレーキパッド・ディスク・ブレーキオイルの寿命

必要性

更新日:2014/09/16 

自分の愛車のブレーキ廻りの部品の寿命を知っておくと、ツーリングの準備中に事前に交換することが出来るので、ツーリング中にパッドやディスクが限界に達したり、ブレーキオイル(フルード)が劣化して思う様なブレーキングが出来ない、と言った事態を防ぐことが出来ます。

▼続きを読む

オートバイのブレーキ廻りの部品の寿命は、車種によって異なるのは当然ですが、走る場所によっても異なります。例えば直線的で高速で走れる道路が多く且つ信号の少ない北海道の道東地方や道北地方をツーリングする場合は、信号の多い関東地方や曲がりくねった山岳道路の多い四国や九州をツーリングする場合に比べて、約10%、走行距離の寿命が短くなります。

×閉じる

ブレーキパッド・ディスク・ブレーキオイルの寿命

スプロケットの交換

スプロケットの寿命

更新日:2017/02/14 

ドライブスプロケット(エンジン側)の寿命は車種によってまちまちですが、ジェベルXCのスプロケットとの寿命はおおよそ1万5千kmが目安です。写真は外し終えた古いスプロケットを前に、新しいスプロケットを後ろに置いて撮影したもので、古いスプロケットの摩耗具合がわかると思います。これ以上摩耗していると、アクセルを空けたときのレスポンスが極端に悪くなります。

スプロケットの交換

スプロケットとチェーンの寿命

必要性

更新日:2014/11/26 

スプロケットとチェーンはエンジンで生み出された“力”をリアタイヤに伝える重要な部品です。おおよその寿命を知っておけば、ツーリングの準備中に事前に交換できるので、ツーリング中にチェーンが伸びすぎたりスプロケットが摩耗しすぎたりして発生するトラブルと未然に防げます。

▼続きを読む

チェーンやリア・スプロケットは見えるので摩耗を判断しやすいですが、ドライブ・スプロケットはカバーに覆われているのでツーリング毎に摩耗を見て判断することが出来ません。

写真は3万キロ近くを走ったジェベルXCのドライブ・スプロケットです。
山が摩耗して小さくなっているだけでなく、山の先が折れてしまっていて、変形しているのが分かります。

×閉じる

スプロケットとチェーンの寿命

シフトペダルの寿命と交換

シフトペダルの寿命

更新日:2011/08/03 

ジェベル250XCのシフトペダルは消耗品です。5万キロから7万キロを乗ると、ペダルの付け根が馬鹿になることがあり、そうなるといくらねじを締めても、ペダルを固定できなくなります。つまり、走行中にペダルが落っこちてしまうのです。一度、山形県の林道を走行中にこのトラブルに見舞われたことがあります。
でも今回交換する原因は転倒したために、ペダルが曲がったことにありました。九州をツーリング中のことです。
ペダルが内側に曲がってしまい、エンジンケースを傷つけているのがわかります。

シフトペダルの寿命と交換

ハンドルカバーの取り付け

ハンドルカバーの取り付け

更新日:2011/08/03 

2010年5月に四国と九州を旅した時、10回以上を転倒してハンドルカバーが割れてしまいました。よく見るとハンドルも曲がってしまっています。今回、時間的な都合でハンドルカバーだけを取り付けます。

ハンドルカバーの取り付け

バイクのエアフィルター交換

エアフィルターの交換

更新日:2011/08/03 

エアフィルターがとても汚れていて、エンジンのレスポンスが悪くなってしまいました。燃費も20km/Lがやっとというまで落ちてしまいました。このエアフィルター、純正品ではありません。中古で購入をしたジェベル250XCに始めから付いていたものです。純正品に変えなくてはと思いつつ、結局汚れて交換する時期まで引っ張ってしまいました。
以下、作業手順です。

バイクのエアフィルター交換

バッテリーの交換

製品の説明

更新日:2008/03/29 

Rallyという中国製のバッテリーです。最初はユアサを買いに行ったのですが12000円以上もするので、予算が足りず写真の中国製品を購入することになりました。南海部品で購入したのですが、バッテリーは毎月のように値上がりし続けているそうです。ちなみにこの中国製品は性能はかなり劣るとはっきりお店のポスターに書いてありましたが、8000円でおつりが来る値段だと、どうしてもこちらを買ってしまいます。

バッテリーの交換

プラグ交換 −ジェベル250XC

4STエンジンのプラグの交換

更新日:2004/05/28 

4STエンジンを搭載したジェベルXC250のプラグ交換です。ジェベルはDOHCエンジンなので、エンジンヘッドからプラグまでが深くなっています。このため、作業性が良くありません。最初に、左右のサイドカバーを取り外し、ついでシートを取り外します。

プラグ交換 −ジェベル250XC

ヘッドライトバルブ(電球)の交換

ヘッドライトを外します

更新日:2008/03/29 

ヘッドライトのバルブ交換(電球の交換)も簡単な作業なので誰にでも出来ますが、自分で交換をした場合に一番トラブルが多い箇所でもあります。
一番多いトラブルが、素手でハロゲンバルブをさわってしまうことです。ハロゲンバルブを素手でさわると人の油が付着してバルブが切れやすくなります。
バイクの場合、ヘッドライトを外さないとバルブの交換は出来ない車種がほとんどですが、外し方は車種により異なります。
ただ、大抵の車種は2、3箇所のネジを外すだけで取り外せます。

ヘッドライトバルブ(電球)の交換

ベアリングのグリースアップ

役割

更新日:2014/09/16 

オートバイの回転する部分に取り付けられていて、摩擦を軽減しているのがベアリングです。ライダー自身がグリースアップをしたり交換をしたりしない箇所かもしれませんが、ここまで自分で整備を手がけると、文字通りの愛車となってくれます。

▼続きを読む

ここは、ジェベルXCのベアリングについての話です。ベアリングは定期的にグリースアップを行えば殆どバイクの寿命まで持ちますが、定期的なグリースアップの時期や、グリースアップをしない場合の寿命については以外にわからないものです。

通常の乗り方であれば、一年、二年と言うスパンでのグリースアップを行えば良い箇所ですが、雨天の中を走ったり、未舗装の林道を走ったりすると、グリースアップのタイミングは早くなります。

×閉じる

ベアリングのグリースアップ

このエントリーをはてなブックマークに追加