バイクは複数のオイルを使用していますがそれぞれ使用目的が違うため、品質が違い交換するサイクルも違います。エンジンオイルは誰でも交換しますが、ブレーキオイルの様に購入後一度も交換をしていない言うようなオイルもあります。そうしたオイルの交換方法と交換の時期を解説します。
更新日:2014/09/15
人間の心臓に当たるエンジンは、生み出した“力”をチェーンやシャフトを利用してリアタイヤに伝え、トラクションを得ます。エンジンオイルは、このエンジンが円滑に動くために必須のもので、潤滑の他にも密封、冷却、洗浄、防錆等の役割を担っています。オートバイのエンジンオイルは劣化しやすく、定期交換を行わないと、エンジンそのものが劣化して行きます。
更新日:2017/02/14
走る曲がる止まるがバイクの三要素のうち最も安全にかかわってくるのが“止まる”を実現するのがブレーキです。ブレーキフルードは吸湿性があるので定期的に交換をしなければ劣化して力を上手く伝えられなくなります。レバーを握るとブレーキフルードを伝わってキャリパーに力が加わりブレーキパッドがディスクを押して制動をかける動作がブレーキです。
バイクはブレーキフルード(ブレーキオイル)でブレーキをかけます。ワイヤーと違って延びたりちぎれたり引っかかったりしないメリットがありますが、定期的に交換をしないと劣化してブレーキをかけたときの効きのタッチが異なってくると言う欠点があります。(ベーパーロック現象が発生するという欠点もありますが、これは最後に詳しく書きました)
ブレーキレバーを握っただけで大きく重たい、且つ高速で移動しているバイクに制動をかけられるのは、“パスカルの原理”で僅かな握る力がブレーキフルードを伝ってマスシリンダー(ブレーキピストン)、キャリパーとブレーキパッドへと力が加わり、パッドとディスクの摩擦で制動がかけられるからです。
このため、ブレーキフルードが劣化すると、力が上手く伝わらなくなります。
劣化の主な原因は空気中の湿気です。ブレーキフルードは水分を吸湿する特性があるので、定期的に交換をしておくと、ブレーキをかけたときのタッチを新車に近い状態で保つことが出来ます。劣化したブレーキフルードを使ったままでレバーを握ると、握りしめてもカチッとした感覚が無く、強く握りしめても強いブレーキがかけられなくなります。
更新日:2014/09/15
ブレーキオイルはライダーが制動をかけたいとブレーキレバーやブレーキペダルに力をブレーキパッドに伝えるものですが、空気中の水分を吸湿する特性があるので劣化しやすく、定期的な交換が必要となります。
バイクの制動(ブレーキング)はフロントが主に受け持っていて、リアのブレーキは主にバイクの挙動の安定に貢献しています。ブレーキパッドの減りの早さを比べると、フロントの方が早いことで分かります。フロントに比べると役割の薄いリアブレーキですが、思い通りのライディングのために、ブレーキオイルの交換は、前後ともに行う必要があります。
更新日:2014/09/15
エンジンオイルの役割には潤滑、密封、冷却、洗浄、防錆がありますが、オイルエレメントは洗浄に役立っています。オイルが取り込んだ汚れをエレメントが濾過しています。このためエレメントのフィルターは徐々に詰まって行くので定期的な交換が必要となります。
オイルエレメントの交換は、エンジンオイルの交換の2回ごとに行います。
更新日:2008/03/29
既にフォークオイルの交換は取り上げているのですが、フロント周りのオーバーホールと一緒に行っているので、今回はフロントフォークオイルの交換だけを行う作業を取り上げました。
まずはバイクのフロントをジャッキやスタンドなどで浮かせます。
次いでボルトをはずします。
このとき、ボルトはX字の順番で弛めてください。右回りや左回りで弛めることの無いようにしてください。
H.N.うーたん(Yuichi Mizunuma)
当サイトの執筆・撮影とシステムの製作等全てを行っています。林道への案内板やクライミングトークのWebMasterでもあります。使用バイクのジェベルXCは1997年型、2002年型と乗り継ぎ、三台目の2004年型のジェベルXCを売却して、現在はバイクツーリングには行っていません。、これまでのツーリングの総走行距離は約21万kmです。
2013年まで、春夏秋冬、北海道から九州沖縄まで、ツーリング・登山・サイクリング・パドリング(カヤック)をしています。年間のテント泊数は40泊から60泊程度、日帰りを含めると年間80日くらいはアウトドアにいました。
現在は東京都八王子市高尾に在住しています。オートバイから少し離れていて、主に登山とサイクリングを趣味にしています。
SNSのURL
facebook Yuichi Mizunuma
twitter Yuichi Mizunuma
なぜなら、オートバイは車と比べると排気量辺りの出力が大きく、逆にエンジンオイルの容量は小さくなっています。更にクラッチオイルとミッションオイルを兼ねている車種が多く、車と比べるとより過酷な状況下で潤滑を行っているからです。
以下、潤滑、密封、冷却、洗浄、防錆の役割です。
潤滑
エンジン内(シリンダーの内側)では、ピストンが激しく上下しています。ピストンの上下運動はクランクシャフトから回転運動に変えられます。また、シリンダーヘッドにはカムがバルブの開閉を行っていますが、カムシャフトが回転しています。
上下運動や回転運動は摩擦が発生しますが、この摩擦を軽減しているのがエンジンオイルです。
密封
シリンダーの内側を上下しているピストンの直径は、シリンダーの内径より若干小さく作られています。ピストンにはピストンリングが2本から3本着けられていて、この若干の直径の差を埋めていますが、それでもほんの僅かですが、シリンダーの内径よりもピストンリングの外径の方が小さくなっています。
この僅かの差の隙間をエンジンオイルが埋めています。
走行距離の大きなオートバイのオーナーが良く「オイル上がりがする」と言うのは、シリンダーが摩耗して内径が大きくなり、ピストンリングが摩耗して外径が小さくなって、この隙間が大きくなってしまい、エンジンオイルの密封の力では埋めることが出来ず、隙間からエンジンオイルが上昇してシリンダー内に入ってしまうことを指します。
冷却
エンジンはガソリンを燃焼させて力を得ているので、大変に高温となります。また、毎分数千回の回転する上下運動や回転運動によって摩擦熱が発生します。これらの熱を冷却する役割をエンジンオイルは担っています。一般にオートバイのエンジンは空冷式か水冷式ですが、高回転型、高出力型のエンジンではオイルクーラーを搭載して、オイルの冷却を計っているものもあります。
洗浄
古くなったエンジンオイルは黒っぽい色に変色しています。これは、エンジン内の汚れをエンジンオイルが取り込んでいるためです。汚れはスラッジとも呼ばれていますが、ガソリンの燃焼の燃え残り、金属同士の摩擦で発生した金属粉などです。
このスラッジは増えることはあっても減ることはないので、エンジンオイルを交換しない限る、オイルの中のスラッジは増え続けて行きます。
防錆
エンジンは金属なので錆びます。エンジンオイルがエンジン内部の表面に存在することで防錆効果が得られます。
×閉じる