林道ツーリングとロードツーリングに根本的な違いはありませんが、未舗装の林道を走る林道ツーリングは路面が“滑る”前程で走るのに対して、ロードツーリングの舗装路では“まず滑ることが無い”前程で走ることから、走るスタイル、服装や防具類、装備まで異なっているのが現状です。
なぜ林道ツーリングでこの服装が必要なのか、この装備が必要なのか、具体的に解説をします。
未舗装路を走る林道ツーリングは転倒してあたりまえ、事故って当たり前の世界です。転倒しても怪我をしないための林道ライダーならではの服装と防具類の夏限定の解説です。
ロードツーリングの3シーズンは春夏秋ですが、標高が高くて寒く、気候によっては9月下旬や10月上旬に降雪に会う林道ツーリングの3シーズンは秋冬春となります。
このため、主となる装備を冬に合わせ、春と秋は気温など天候に応じて服装を調整して行きます。わたしはゴールデンウィークの四国ツーリングや九州ツーリングは冬の服装で出かけますし、北海道なら6月でも冬の服装でツーリングに行きます。
林道ツーリングも舗装道路ツーリングも装備は一緒ですが、実際は異なる装備で走るライダーが多いです。これは林道で遭遇するトラブルが舗装道路で遭遇するトラブルよりも過酷な事と、手助けが得られにくいと言うことに起因するからだろうと思います。
わたしは林道への案内板を運営しているので、実際に遭遇する林道ツーリングのトラブルへ対処する装備を具体的に述べることが出来ますから、林道ツーリングに限定した装備のコンテンツを作成することにしました。
ツーリングの装備やキャンプツーリングの装備と一部重複します。
H.N.うーたん(Yuichi Mizunuma)
当サイトの執筆・撮影とシステムの製作等全てを行っています。林道への案内板やクライミングトークのWebMasterでもあります。使用バイクのジェベルXCは1997年型、2002年型と乗り継ぎ、三台目の2004年型のジェベルXCを売却して、現在はバイクツーリングには行っていません。、これまでのツーリングの総走行距離は約21万kmです。
2013年まで、春夏秋冬、北海道から九州沖縄まで、ツーリング・登山・サイクリング・パドリング(カヤック)をしています。年間のテント泊数は40泊から60泊程度、日帰りを含めると年間80日くらいはアウトドアにいました。
現在は東京都八王子市高尾に在住しています。オートバイから少し離れていて、主に登山とサイクリングを趣味にしています。
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かっこよくTシャツにジーンズ、革靴で国道を颯爽と走るのがアメリカンやロードバイクに乗るライダーなら、暑い日差しの元で長袖シャツに不格好なプロテクターとブーツを身につけて、泥だらけのバイクでとぼとぼと走って行くのが林道ライダーです。
どちらをかっこよいと考えるかは人それぞれの主観によりますが、沿道の歩道を歩いている小学生は押し出しの強いアメリカンやファッショナブルなロードよりもオフロードに親しみを感じるらしく、よくピースサインを出したり手を振ってくれたりします。
お世辞にもかっこよいとは言えない林道ライダーの服装ですが、この服装やプロテクターは万一の事故に備えたものなのです。Tシャツにジーンズ、革靴のライダーが車にぶつけられて転倒すれば重傷を負って入院しますが、林道ライダーなら「びっくりした、驚いた」の一言ですんでしまいます。これは1999年夏に北海道で車にはねられたわたしの実話です。わたしが事故を起こした前の週に同じ状況でハーレーダビッドソンライダーが車にはねられ足と腕を骨折してバイクを北海道に置いて飛行機機で帰宅したとお巡りさんが言っていました。
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