BUNDOK ツーリングテントBDK-17のレビューです。
1.テント本体の素材は価格の割にしっかりとしたものを使用しています。金具やペグなどの金属類は鉄製でした。
2.組み立ては簡単でしたが、3本目のポールの使い方が分からなかったので、この箇所だけ説明書を参照しました。初めての組み立てで10分ほどの所要時間です。
3.ドーム型テントの形状と、付属に紐と自在が付いているので、そこそこの耐風性は持っています。台風などの暴風雨で無ければ、しっかりとしたテント設営を行えば十分に安眠出来るはずです。
4.テント本体の頭頂部がメッシュ構造となっているのでエテンと室内の暖かい空気が逃れてしまうので、涼しさを求める季節以外の使用は難しいです。
5.フライにはベンチレーターが備わっていないので、テント内の熱い空気が室外に逃れてもテントのフライ内部にこもってしまう可能性があります。
6.入口の扉は防風とメッシュの二重構造です。防風扉がやや大きく一枚扉として開け閉めします。メッシュ扉は防風扉を閉じたときにだけ使用できる構造でわたしの好みです。とても使いやすいはずです。
7.2人用となっていますが、2人で寝るとテントの幅一杯になるので、実質的に1人用のテント。緊急避難的に2人寝ることが出来ると考えておいた方がよいです。
8.枕元にあると便利はポケットは片側のみにしか付いていませんから、必然的にこのポケットが有る方が寝るときに頭が位置することになります。これは、テント設営の時に傾斜などを配慮しなければならないときにやっかいとなります。前後左右が非対称のテントなら問題とならないが左右対称、前後対称のテントなので、設営時にポケットを確認するのは面倒なことです。おそらく殆どのキャンパーは気が回らないはずです。
9.入口は前後双方にあるので、2人で使用する場合は相手を跨ぐ必要が有りません。
10.前室は前後にあるがツーリングの荷物を前室だけに置くほどの容積は持っていません。最も1人で使うなら荷物の大半は室内に置けるので、前室は汚れたブーツや濡れたカッパなどだけを置けば良いです。
以下、詳細を述べましょう。
5千円を切る価格だったので安っぽいテントを予想していたのですが、届いた製品を見てしっかりとした造りのテントだったことに驚きました。1ヶ月くらいのツーリングならこなせるかもしれません。
鉄素材
ポールはもちろん、ペグ、ファスナーの金具に至るまで全て鉄を使用していますから、テント全体もヘビー級の重さです。ただ、バイクに積込み出来る重量でしょう。
テントとフライの素材
かなり厚手の生地ですが、安っぽさはありません。静電気を帯電しませんので、枯れ葉や涸れた芝生の付着が気になる方に向いています。
ポールを仕舞うスタッフ袋の紐の結び方です。にくいことに袋を閉じて折り返した箇所で紐が結べる様に配慮されています。とても使いやすいです。
テント本体のスタッフ袋は手持ちが付いています。テントのスタッフ袋は以外に持ち運びがしにくいので、これも心憎い配慮です。
フライの出入り口を開け閉めするためのベルクロです。重要な部品では無いので無くても支障の少ない箇所ですが、ベルクロの縫い付けは安っぽいです。
フライの扉は、雨天時以外は就眠するとき以外は大抵は開けておきます。その開けておくときの扉は写真の用にたたみます。
テント本体の防風扉です。この扉は前後に一枚ずつあります。
防風扉を開けたところです。実際のキャンプのシーンでは、扉を開けっ放しにすると虫が入ってくるので、写真の様に開け放つことは滅多にありません。
扉の左側を束ねているのが見えます。
上記の写真から、防風扉を束ねている箇所を拡大したものです。
前後の防風扉を開けることが出来ます。双方開けると、写真の用に反対側が見通せます。
テントの室内のポケット。一箇所しかありません。オートバイの鍵や懐中電灯などを格納しておくと便利です。
テント室内に銀マットを敷きました。最大2名が就眠できるテントなので、銀マットを2枚敷くとこも出来る床面積がありますが、1人でゆったりと使うのがベストでしょう。
銀マットの上にシュラフ、ジャケット、リュックサックを置きました。実際のツーリングシーンでは写真の用に銀マットの左右にジャケットやヘルメット、コッヘルやストーブなどのツーリングギアを置くことになります。
写真からとてもゆったりと荷物が置けることが分かります。
天井からフックが下がっています。ここに無くしたら困るオートバイの鍵をかけても良いし、夜間を明るくするランタンを吊しても良いです。
天井部分には大きくメッシュが採用されています。メッシュを塞ぐ機能は持っていませんので、涼しい季節に使うのには無理が出てきます。暖かい季節限定のテントです。
扉は前後共にメッシュとなります。
大変によくできたテントですが、室内の床面積のうち、幅が少し足りないようです。幅が足りないので、頭と足先がテントに触れてしまいます。
雨天のテント泊ではテント本体内部が結露することがよくあるので、テントと人間の間には空間が有った方が良いです。このテントにはそれが無いので、大きな床マットでテントの内側をくるんでしまうなどの措置が必要です。
テントの防風扉やメッシュ扉のファスナーは鉄で重いですが、小さく重量軽減の配慮を感じられます。小さくて使いづらいと感じたら、紐や布きれを巻き付けると良いです。
先が尖っていないペグなので、打ち込むにはそれなりの力が必要です。ハンマーを用意していた方が良いでしょう。
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H.N.うーたん(Yuichi Mizunuma)
当サイトの執筆・撮影とシステムの製作等全てを行っています。林道への案内板やクライミングトークのWebMasterでもあります。使用バイクのジェベルXCは1997年型、2002年型と乗り継ぎ、三台目の2004年型のジェベルXCを売却して、現在はバイクツーリングには行っていません。、これまでのツーリングの総走行距離は約21万kmです。
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2013年まで、春夏秋冬、北海道から九州沖縄まで、ツーリング・登山・サイクリング・パドリング(カヤック)をしています。年間のテント泊数は40泊から60泊程度、日帰りを含めると年間80日くらいはアウトドアにいました。
現在は東京都八王子市高尾に在住しています。オートバイから少し離れていて、主に登山とサイクリングを趣味にしています。
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