1万円台の価格帯としては驚異的に設営の簡単なテントです。初めての設営に説明書を読みながらでも15分もあれば設営できます。慣れれば前後10分で張れるでしょう。前室が大きくポールも多くなるので、通常のドームテントよりその分だけ時間が掛かります。ツーリングドームSTの設営を写真を交えて解説します。
パッケージから出すと、この様なかたちになります。
テント本体、フライ、共に厚手の生地なので、とても重く感じます。
ポールは、テント本体を支える2本と、前室を支える1本に分かれています。
配慮を感じるのは、テント本体用が黒、前室用が灰色に色分けされていることです。
テントの実際の設営では、この様な配慮がされているかどうかで、設営時間が大幅に短縮されたり、テントを張る手間が軽減されるのです。
テント本体を広げたら、四隅の二か所にテントを差し込めるポケットがあるので、そこにポールを差し込みます。
ポケット構造にすると、生地が余分に必要なので重く大きくなってしまうのですが、留め金で止めるよりも、差し込みやすく、耐久性もありそうです。
夜間、キャンプ場に着いて、暗い中でテントを張ることもありますが、懐中電灯を頼りにテントを設営する時、こうしたポケットに差し込むだけなら、設営が多少とも楽になります。
その代わり、前と後で差し込む構造が違ってしまうので、設営に慣れるまでは、二種類の差し込み方を覚えなければならないので、時間がかかります。
一得一失です。
金具にポールの先を差し込みます。
テントの前と後では、差し込み方が違うので、慣れるまでは戸惑うはずです。
ただ、金具かポケットか、ポールを差し込む構造を見れば、テントの前後が分かるとも言えます。
テントのフックをポールにかけます。
釣り下げ式の構造です。
フックにはシリウス2の様な捻り式の独特の構造は持っていませんが、掛けにくくはありません。
フックの拡大写真です。
前室用のポールを立てます。
テント本体の前後が逆にならないように、注意します。
フライをかぶせます。
前後があるので、注意します。
簡単にフライの前後を見分ける方法は、センターにジッパーがあるのが後、左右にジッパーが計2本あるのが前です。
ポールとテント本体を固定している箇所に、フライを引っかけるサルカンがあるので、そこにフライの四隅を引っかけます。
フライの四隅を固定したので、フライが引っ張られて、半分自立しています。
これが付属のペグ。
重い鉄製のL字ペグです。
テントを風の倒壊から防ぐ、ロープと自在も付属しています。
ペグをテント四隅と、前室2箇所、後室1箇所に打ち付け、テント本体とフライを固定します。
ペグの内つけかたは、外側にやや傾く角度で地面に1/3ほど打ちます。
テントのゴム紐は、外れない程度にテンションを掛けて引っ張ります。
テントとタープの設営を終えました。
ロープを固定しなくても、風速10m/sなら倒壊はしません。
この後、テントの内側からテントやフライをポールにベルクロで固定する作業を行います。
テント本体とフライをポールにベルクロで留めます。
海辺のキャンプ場にテントを張る場合や、山地の峠のような風の通り道でテントを張る場合は、風対策として、無風でもロープを張った方が良いです。
ロープはこの様に、テントの四隅に張ります。
慣れれば4本で5分ほどの作業時間です。
ロープはテントから話しすぎると、夜間、トイレや水場に行く他のキャンパーに引っかけられる恐れがあります。
テントから離す距離は50cmくらいが良いでしょう。
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H.N.うーたん(Yuichi Mizunuma)
当サイトの執筆・撮影とシステムの製作等全てを行っています。林道への案内板やクライミングトークのWebMasterでもあります。使用バイクのジェベルXCは1997年型、2002年型と乗り継ぎ、三台目の2004年型のジェベルXCを売却して、現在はバイクツーリングには行っていません。、これまでのツーリングの総走行距離は約21万kmです。
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2013年まで、春夏秋冬、北海道から九州沖縄まで、ツーリング・登山・サイクリング・パドリング(カヤック)をしています。年間のテント泊数は40泊から60泊程度、日帰りを含めると年間80日くらいはアウトドアにいました。
現在は東京都八王子市高尾に在住しています。オートバイから少し離れていて、主に登山とサイクリングを趣味にしています。
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