夕方にスーパーやコンビニで食料を買いだしてからキャンプ場に向かうというのが一般的なキャンプツーリングですが、買った食料をキャンプ場まで積んで行く余剰スペースをあらかじめ設定しておくと利便性が高くなり、安全でもあります。荷台に積んだ荷物の上が一般的ですが、リュックサックやウエストバッグも役立ちます。
一般的なのが荷台の荷物の上に、一時的のくくりつけるやり方です。
100円ショップで売られているゴムネットでくくるだけでも、5分や10分くらいならもってくれます。
ただ、食べ物の様にそれほど重くないものはゴムネットで十分ですが、ペットボトル飲料となると少し無理があります。
以前に北海道をツーリング中、釧路から阿寒湖へ向かう途中で、前を走っていたバイクから大きなペットボトルが落ちて、それを避けようとして転倒しかけたことがあります。廻りに迷惑をかけるので、落ちる様な積み方はやめましょう。
ゴムネットだけでは不十分なときは、2m位のゴム紐で固定すると安定します。
恒常的に荷物をくくるのでは無く、お店からキャンプ場まで数分程度移動するだけなら、100円ショップで売られている自転車用のゴム紐で十分です。
キャンプツーリングでリュックサックを背負っているライダーはまず見ないですが、リュックサックは何かと便利です。
通常は空で、いざというときの余剰スペースですが、万一の転倒時に脊椎を保護してくれます。
お店で買い出しをしてから荷物を積む場合、軽い食料品は荷台にくくりつけて、大きくて不安定になりやすいペットボトルなどはリュックサックに入れて移動します。
荷物を入れたリュックサックは肩が凝ります
わたしは登山を趣味しているので、1週間とか10日間とか20kg前後のリュックサックを背負って、日本アルプスなどを歩いて肩が凝ったことはありませんが、オートバイツーリングはまた別な様で、カッパと500mlのペットボトルを入れただけでも、1日2日走ると肩が凝り、1週間も走ると痛み出します。
旅の期間が長いほど、リュックサックの中身は空の方が体に優しいです。
リュックサックは暖かい
蛇足ですが、リュックサックを背負うとライディング中でも暖かいです。
保温というのは、暖かい空気の塊を逃さずに保管することを言うのですが、秋や冬にジャケットを着ると、脇の下やお腹や胸から頸筋にかけて、冷たい風が侵入してきて寒くなります。
これは、ジャケットの外側は防寒防風がなされているが、内側には個室の様に区分けがされていないからです。
リュックサックを身につけると、胸とお腹と肩にベルトが通るので、これが区分けをしてくれるので、風が侵入しなくなり、暖かな空気が保管されて保温力が増すわけです。
0℃前後のライディングになると、フリースジャケット二枚着るよりもリュックサックを背負った方が暖かです。
ツーリング向けのリュックサックの選び方
胸と腹にベルトがあることが必須の条件です。防寒暴風対策になるだけではなく、重量を肩だけで背負わずに背中全体で背負うことに役立ってくれます。
ファスナーがYKKであることも必須です。
名の通ったメーカーの製品ならたいていはYKKのファスナーを使っているのですが、希に無名のファスナーが使われています。YKKの刻印がないファスナーの寿命はとても短くなるので、選択肢から外します。
ポケットが沢山ついていることも重要です。
絆創膏や虫さされのときのかゆみ止め、雨具などとっさの時に取り出せるようにあらかじめ入れる場所を決めておくのですが、ポケットがないと、一緒くたにリュックサックの中に入れなければならなくなり、取り出すときにこまります。
ベルトの長さを調整できる機能は必須です。
体格は個人差が激しいのですが、売られているリュックサックが体型にぴったりとしていることは希です。大抵の人は調整をしてリュックサックを背負うのですが、この調整はベルトで行います。調整が出来るベルトの数が多いほど長時間背負っていても疲れにくくなります。
ただこのベルトは欠点もあります。長さを調整するための物なので、少し長目に作られいます。このためオートバイで走るとばたつきます。本来登山用なので、走る風でばたつくと言うことを計算に入れていないのです。
このばたつきは、大抵はジャケットを着ているときには気にならないのですが、夏期ツーリングで薄手のシャツ一枚で走っているときには、同じ箇所にベルトがばたついて肌が痛くなると言うこともあります。そうしたときにはそのベルトがばたつかないように内側に折りたたんだり工夫をします。
ウエストバッグを財布などの小物入れに使うライダーは多いようです。
財布の他にもスマートフォンやハンディGPSなどの収納にも便利です。
必要な時にいつでも取り出せて、観光地や買物でバイクから離れるときでも常時身につけられるのが利点でしょう。
ウエストバッグはリュックサックと違って腰に巻くだけなので、肩が凝りません。
このため、少々重い道具を入れられます。わたしは携帯工具を入れていますが、多少、大きめのウエストバッグなら余裕の空間があるので、500mlのペットボトルなども入れられます。一人分の肉や刺身などのパックならウエストバッグに入れられます。
荷台にくくりつけるよりも安全ですし、リュックサックと違って持ち重りもしません。
ウエストバッグは、少し大きめのサイズがお薦めです。
H.N.うーたん(Yuichi Mizunuma)
当サイトの執筆・撮影とシステムの製作等全てを行っています。林道への案内板やクライミングトークのWebMasterでもあります。使用バイクのジェベルXCは1997年型、2002年型と乗り継ぎ、三台目の2004年型のジェベルXCを売却して、現在はバイクツーリングには行っていません。、これまでのツーリングの総走行距離は約21万kmです。
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2013年まで、春夏秋冬、北海道から九州沖縄まで、ツーリング・登山・サイクリング・パドリング(カヤック)をしています。年間のテント泊数は40泊から60泊程度、日帰りを含めると年間80日くらいはアウトドアにいました。
現在は東京都八王子市高尾に在住しています。オートバイから少し離れていて、主に登山とサイクリングを趣味にしています。
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