リアタイヤ
バイクに使用されている消耗品の中で、一番交換する頻度の高いのがリアタイヤでしょう。
わたしはオンロードバイクやスクーターに乗ったことがないので詳しくは知りませんが、オフロードバイクよりはずいぶんと寿命が長いそうです。知人の原付スクーターは2万キロを走ってまだ五分山でした。
ここではオフロードバイクのみを取り上げます。
一口にオフロードバイクのリアタイヤといっても一般道路を走れるものの限りなくオフロードよりのタイヤもあれば、ダートを走らないことを前提としたタイヤもあります。
わたしはDJEBEL XCとDT200Rの2台を所有して比較していますが、車重が重く馬力、トルクともに上のDJEBEL XCの方が寿命はやはり短いです。
そこで、より寿命の短いDJEBEL XCでのデータのみをお話しします。寿命が短いバイクを例にとれば、より軽量のバイクでも目安となると思うからです。
掲載した写真は二部山のタイヤ(左)とスリックマークが出かかったタイヤ(右)です。メーカーはダンロップD605ですが、ブリギストンTW302も寿命は全く同じでした。
通常わたしの場合、二部山まで減ると交換しますが、ブレーキパットの交換時期や、フロントタイヤの減り具合との絡みで、スリックマークが出かかるまで使用することがあります。
DJEBEL XCの場合、二部山まで減る走行距離はおおむね5千キロ前後、スリックマークが出かるまでで約6千キロです。
ただし、この寿命は走行するエリアによってかなりばらつきが出ます。北海道では平均速度が速く、曲線が少ないため減りは10%ほど早くなります。
二部山でしたらロードはもちろん、ダートでも深砂利や泥路面で無ければ結構グリップします。二部山を過ぎると全ての路面で急激にグリップ力を失い、思うようにコントロール出来なくなります。
スリックマークが出かかったタイヤで走っていたときは、ダートで走り出すときとコーナーの立ち上がりで加速するときは、細心のアクセルワークをしないとすぐにリアタイヤが空転します。
事情がない限り、ダートを走るのであれば二部山を目安にタイヤを交換することをお薦めします。
ちなみにダートよりのタイヤ、ダンロップD603は2600キロでスリックマークが出ました。
減りが早いと言うことは柔らかいコンパウンドを使用しているはずなので、ダートでのグリップは良いはずなのですが、走った感覚ではダンロップD605やブリギストンTW302と全く変わらず、逆にロード(舗装路)でブレーキをかけるとすぐにロックしたりと、余り使い道のないタイヤと感じました。
フロントタイヤはリアタイヤに比べると減るスピードは遅いです。
DJEBEL XCの場合、1万5千キロから1万6千キロで交換します。この距離は、フロントのブレーキパットの交換時期より若干遅いので、フロントタイヤとブレーキパットを同時に交換出来ないのが不便です。一緒に交換しても良いのですが、まだ使える部品を捨ててしまうのももったいないので、適時交換をしています。
写真は2部山のタイヤで、そろそろ交換の時期となっています。
ただ、リアタイヤが前に進むことが主目的なのに比べて、フロントタイヤは止まる、曲がるの動作に重要な役割を果たしているので、余り減りすぎないうちに交換する方がよいでしょう。
わたしは何度かスリックマークが出かるまで使用したことがありますが、ロードでは問題ないものの、ダートでは曲がらず、ブレーキをかけるとすぐにロックしたりとバイクを操るのに苦労しました。
H.N.うーたん(Yuichi Mizunuma)
当サイトの執筆・撮影とシステムの製作等全てを行っています。林道への案内板やクライミングトークのWebMasterでもあります。使用バイクのジェベルXCは1997年型、2002年型と乗り継ぎ、三台目の2004年型のジェベルXCを売却して、現在はバイクツーリングには行っていません。、これまでのツーリングの総走行距離は約21万kmです。
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2013年まで、春夏秋冬、北海道から九州沖縄まで、ツーリング・登山・サイクリング・パドリング(カヤック)をしています。年間のテント泊数は40泊から60泊程度、日帰りを含めると年間80日くらいはアウトドアにいました。
現在は東京都八王子市高尾に在住しています。オートバイから少し離れていて、主に登山とサイクリングを趣味にしています。
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