役割と交換の時期
エンジンオイルの役割には潤滑、密封、冷却、洗浄、防錆がありますが、オイルエレメントは洗浄に役立っています。オイルが取り込んだ汚れをエレメントが濾過しています。このためエレメントのフィルターは徐々に詰まって行くので定期的な交換が必要となります。
オイルエレメントの交換は、エンジンオイルの交換の2回ごとに行います。
エンジンオイルを先に抜きます。
最初にオイルを入れる口を開けます。
次にドレンプラグを緩めてオイルを抜きます。
詳しい手順はオイルの交換を参照下さい。
車種によってオイルエレメントの位置や取り付け型が異なるのですが、わたしの乗っているジェベルXCはエンジンの右下に取り付けられています。
エレメントはカバーで覆われていて、三か所のボルトを外すとカバーが取れます。カバーを外すと、むき出しのエレメントが現れます。このとき、オイルもこぼれてくるので、ウエスでカバーを多いながら外し、オイルを拭き取ります。
古いエレメントにネジやバネなどの付属物が着いている車種があるので、そうした付属物は着いている位置と付き方を記憶しておきます。デジカメで撮影をしておくと、後の取り付けの時に役立ちます。
古いエレメントを新しいものに交換します。
エレメントのカバーを取り付け、ドレンプラグを締めたら、整備マニュアル等に書かれている規定量より20%ほど少ない量のエンジンオイルを入れます。
エレメントがオイルを吸収するので、オイルだけの交換のときよりも2割から3割多い量のオイルを必要とするのですが、エンジンオイルが規定量ぴったりに完全に抜けきってしまうことはまずありません。
エンジン内部を循環しているオイルやシリンダーやクランクシャフトに油膜として着いているオイルがあるので、規定量よりもすこし少ない量を補充することになります。
ジェベルXCで言うと、オイルエレメントとオイルを同時に交換したときの規定量は1.3Lですが、実際の交換では1.1L前後しか入りません。0.2Lが抜けないことになります。
この抜けない量は、オイル交換の都度に多少増減するので、最初に入れるオイルの量を少なめにして、オイルの計測窓から油量を確認しながら、徐々にオイルを足して行きます。
少ないオイル量なら足せば済みますが、規定量よりも多く入れてしまった場合は、再びドレンプラグをあけてオイルを抜かなければならないので、作業が大変です。
規定量の-20%のオイルを入れても、計測窓を見ると、アッパーレベルに達しているか、それに近いレベルに油面があるはずです。
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規定量の-20%のオイルを入れたらエンジンをかけ、アイドリングを数分間行い、オイルがエンジン全体とエレメントに行き渡る様にします。
エンジンを切り、数分間時間を経てから、オイルの計測窓で油量を確認します。アッパーレベルに達する分だけ、オイルを補充します。
再びエンジンをかけ、数分のアイドリングの後、エンジンを止めて数分間あいだを置いて、油量を確認する、この作業を繰り返します。
なお、エンジンオイルの量の確認は、メーカーや車種によって異なるので、整備マニュアル等で確認してから、作業を行ってください。
例えばホンダは「エンジン潤滑システムにドライサンプ方式」を採用しています。
H.N.うーたん(Yuichi Mizunuma)
当サイトの執筆・撮影とシステムの製作等全てを行っています。林道への案内板やクライミングトークのWebMasterでもあります。使用バイクのジェベルXCは1997年型、2002年型と乗り継ぎ、三台目の2004年型のジェベルXCを売却して、現在はバイクツーリングには行っていません。、これまでのツーリングの総走行距離は約21万kmです。
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2013年まで、春夏秋冬、北海道から九州沖縄まで、ツーリング・登山・サイクリング・パドリング(カヤック)をしています。年間のテント泊数は40泊から60泊程度、日帰りを含めると年間80日くらいはアウトドアにいました。
現在は東京都八王子市高尾に在住しています。オートバイから少し離れていて、主に登山とサイクリングを趣味にしています。
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