役割
チェーンの防錆、摩擦の軽減のために、洗浄をしてチェーンルブを塗布します。こうすることでチェーンだけでなく、前後スプロケットの寿命も延びてきます。
使用する用品はチェーンクリーナー、チェーンルブ、ブラシです。
わたしの場合
チェーンルブの塗布は、長距離ツーリング中なら一日に一回、走り始めの早朝か、走り終えた夕方に行います。洗浄はしません。
日帰りツーリングなら、帰宅したら塗布します。これも洗浄は行いません。
洗浄は、一月以上、オートバイに乗らないだろうという場合に実施します。
この写真のチェーンは半年以上もメンテナンスを行わず、脂気が無くなってカラカラに乾いています。上下のタルミも大きく目立っていて、遊びが限度を大幅に超えているのが分かります。(2011/7/14撮影、翌週の北海道ツーリングのためにオートバイのオーバーホールを2日がかりで実施したときの写真です)
チェーンが延びて調整をせずに置くと、遊びが許容範囲を超えてしまいます。そうなると、チェーンとスプロケットが上手くかみ合わなくなってしまい、あるとき突然にチェーンとスプロケットが噛みつきあってリアタイヤがロックしてしまいます。
チェーンルブの塗布をしないで置くと、表面が錆で覆われて赤茶色になってしまいます。錆びたチェーンで走ると、錆が研磨剤の様な役割をして、スプロケットなどを摩耗してしまい、寿命を大幅に短縮させてしまいます。
この様な状態にならない様にするのが、チェーンメンテナンスです。
これは1週間前に400km程の日帰りツーリングを経て、ノーメンテナンスのチェーンとスプロケットの錆の例です。
この1週間は湿度が高く、2日は雨天でした(2014/9/7-9/14)。
帰宅後すぐにチェーンルブを塗布しておけば、こうした錆の発生を防ぐことが出来ます。
チェーンの洗浄、チェーンルブの塗布の作業に入る前に、チェーンの遊びを確認します。
チェーンの下側を指で上下させて、遊び(緩み)の幅を計ります。
遊びの幅は、整備マニュアルに書いてあります。
写真のジェベルXCのチェーンの遊びは
“サイドスタンド使用時、前後スプロケット中央で最大振幅20-40mm”
と書かれています。
チェーンクリーナーを用意します。
チェーンクリーナーをチェーンに吹きかけ洗浄します。吹きかけただけでは十分には汚れは落ちないので、ブラシでチェーンを磨いて汚れを落とします。
駐車場などで作業をするなら、地面に新聞紙などを置いておくと、汚れを防止できます。
オフロードバイクで泥や砂などが固着している場合は、水をしみこませたスポンジで汚れを落としてから洗浄をした方が、効率が良くなります。
WAKO'sやLAVENなどいくつかのメーカーのチェーンルブを使ってきましたが、体感できるほどの違いはありませんでした。
潤滑では無く、防錆が第一の目的なので、メーカーは問いません。ただ、ホワイトルブだと、黒っぽいチェーンに白いルブが塗布されるので、塗布していない箇所が一目で分かって便利です。
チェーンルブを塗布します。ホワイトルブだと塗布した箇所がよく分かります。
防錆が第一の目的なので、チェーン全体にルブを塗布する必要があります。
まず、外側の部分に、上から塗布します。
次いで、スイングアームの下側のチェーンに塗布します。チェーンの内側に当たります。
チェーンカバーやスプロケットなどが邪魔をして、一回では塗布できないので、バイクを手で移動させ、チェーンを移動させて塗布の作業を繰り返します。
チェーンの裏表にまんべんなくチェーンルブを塗布し終えたら作業は終了です。
お疲れ様でした。
H.N.うーたん(Yuichi Mizunuma)
当サイトの執筆・撮影とシステムの製作等全てを行っています。林道への案内板やクライミングトークのWebMasterでもあります。使用バイクのジェベルXCは1997年型、2002年型と乗り継ぎ、三台目の2004年型のジェベルXCを売却して、現在はバイクツーリングには行っていません。、これまでのツーリングの総走行距離は約21万kmです。
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2013年まで、春夏秋冬、北海道から九州沖縄まで、ツーリング・登山・サイクリング・パドリング(カヤック)をしています。年間のテント泊数は40泊から60泊程度、日帰りを含めると年間80日くらいはアウトドアにいました。
現在は東京都八王子市高尾に在住しています。オートバイから少し離れていて、主に登山とサイクリングを趣味にしています。
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