春夏秋冬、どの季節でもびっくりするくらい寒い夜の日があります。冬の寒さと対策は特別なので、ここでは春夏秋の気温が低下した夜に暖かくなるキャンプの過ごし方について述べます。
キャンプ中の寝具と言えばシュラフですが、ツーリングに使うシュラフはほとんどが3シーズンシュラフかサマーシュラフと思います。シュラフでは寒く感じる時は、ジャケットやシャツなど着られるものを全て着込みます。
これで寒さをしのげれば良いのですが、そうも行かないときもあります。特に夏のツーリングの着衣は薄手になりがちなので防寒能力ゼロに近いからです。
万端とは行かなくても、ある程度は寒さ対策をしてゆかないと、寒くて寝られない一夜を過ごすことになります。
シュラフカバーをシュラフに重ねて寝ます。シュラフ単体よりも2℃から3℃ほど低い温度でも暖かく寝られます。
あまり使う人がいないのですが、インナーシュラフをシュラフの内側に使うととても暖かくなります。生地にもよるのですが、2℃から3℃ほど低い温度でも、シュラフでは寒かったのに、インナーシュラフを使うと暖かくなります。
インナーシュラフを使って寝ると、肌とシュラフが触れないので、シュラフが汚れにくくなると言うメリットもあります。シュラフは洗いにくいですが、インナーシュラフは洗濯機で丸洗いできます。
エマージェンシーシートとも言います。アルミ(錫箔?)を蒸着した極薄の1.8m四方ほどのシート。体に巻き付けると熱を反射してくれるのでとても暖かいです。3シーズンシュラフにこのブランケットを巻いて寝るだけで、気温0℃でも寒さ知らずです。
アウトドアショップに行けば500円前後で売っています。
100円ショップでも売られているのですが、製品の品質に不安があることと、アウトドアショップの製品と比べて容積で1.5倍、重量で2倍近いです。
この製品、湿気を逃さないので体から発散した蒸気で群れてしまうという欠点もあります。これを巻いて寝ると、翌朝はシュラフは湿気を吸って重くなってしまいます。
江戸時代には紙製に布団があったそうですが、紙は保温能力があります。
ツーリング中、今晩明朝は冷えそうだという時にはコンビニに行って新聞紙を買い、寝る時に体に巻き付けてからシュラフに潜り込むと暖かくなります。
写真の様に、ツーリング中は湿気を吸わない様にジップロックの袋に入れておき、必要な時の取り出すのも一案です。
体に巻く時は、手でくしゃくしゃにもんでからシュラフの内側に入れて体に巻くと、空気の層がたっぷりと出来るので、暖かくなります。
昭和初期、不世出の登山家と言われた加藤文太郎は、真冬の日本アルプスの宿泊ではつま先が凍えない様にリュックサックに脚を突っ込んで就眠したと言われています。
これを応用した手法として、45L以上の大きなゴミ袋を二枚用意して、シュラフの脚に重ねてかぶせます。二枚重ねるのはゴミ袋にも空気の幕を造ってより高い保温性を持たせるためです。
H.N.うーたん(Yuichi Mizunuma)
当サイトの執筆・撮影とシステムの製作等全てを行っています。林道への案内板やクライミングトークのWebMasterでもあります。使用バイクのジェベルXCは1997年型、2002年型と乗り継ぎ、三台目の2004年型のジェベルXCを売却して、現在はバイクツーリングには行っていません。、これまでのツーリングの総走行距離は約21万kmです。
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2013年まで、春夏秋冬、北海道から九州沖縄まで、ツーリング・登山・サイクリング・パドリング(カヤック)をしています。年間のテント泊数は40泊から60泊程度、日帰りを含めると年間80日くらいはアウトドアにいました。
現在は東京都八王子市高尾に在住しています。オートバイから少し離れていて、主に登山とサイクリングを趣味にしています。
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