役割
オートバイの回転する部分に取り付けられていて、摩擦を軽減しているのがベアリングです。ライダー自身がグリースアップをしたり交換をしたりしない箇所かもしれませんが、ここまで自分で整備を手がけると、文字通りの愛車となってくれます。
ここは、ジェベルXCのベアリングについての話です。ベアリングは定期的にグリースアップを行えば殆どバイクの寿命まで持ちますが、定期的なグリースアップの時期や、グリースアップをしない場合の寿命については以外にわからないものです。
通常の乗り方であれば、一年、二年と言うスパンでのグリースアップを行えば良い箇所ですが、雨天の中を走ったり、未舗装の林道を走ったりすると、グリースアップのタイミングは早くなります。
リアリンクのグリースアップは走行距離2万キロ、もしくは2年間のどちらか早いほうで行うことで、ベアリングのトラブルは防げます。
雨天の中を数日走行したときや台風上陸など暴風の中を走行した後は、殆どの場合シールからベアリング内に水が入っているので、必ずグリースアップをしなくてはなりません。
写真のリアリンクのスペーサーは台風の上陸している中を丸1日間走行後に取り出したもので、錆による摩擦でうっすらと摩耗しているのがわかります。
リアのアクスルベアリングは、リアタイヤが常にエンジンの動力を地面に伝えていたり、激しく上下動するなどの理由で、水や埃などが入りやすいです。
タイヤ交換の際にベアリングをグリースアップすれば、リアのアクスルベアリングはバイクの寿命以上にもちます。
フロントのアクスルベアリングは、リアほど水や埃は入り込みません。
タイヤ交換の際にグリースアップをすれば、バイクの寿命以上にもちます。
ただし、雨天の中を走った後は必ずグリースアップをする必要があります。これは、フロントとリアのアクスルベアリングに共通です。
ハンドルやフロントフォークを固定しているステムのベアリングです。
ノーメンテナンスでも4万キロ以上持つ場合もありますが、万一摩耗をおこしてしまった場合、ハンドル操作が思う通りにいかずかなり危険なので、余裕を持ってグリースアップをしたい箇所です。
フロントフォークのフォークオイル交換と同時に行うのが一番良いタイミングですが、フォークオイル交換2回につき1回のグリースアップでもツーリングユースでなら問題はありません。
ベアリングはバイクをライダーがどのように乗るかで、グリースアップの時期が大きく変わってきます。
雨天の中の長期間の走行、台風などの暴風雨の中の走行、水たまりのある林道でもがんがん走る場合などは、当然ですがベアリングは機会のあるごとにグリースアップをしておく必要があります。
H.N.うーたん(Yuichi Mizunuma)
当サイトの執筆・撮影とシステムの製作等全てを行っています。林道への案内板やクライミングトークのWebMasterでもあります。使用バイクのジェベルXCは1997年型、2002年型と乗り継ぎ、三台目の2004年型のジェベルXCを売却して、現在はバイクツーリングには行っていません。、これまでのツーリングの総走行距離は約21万kmです。
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2013年まで、春夏秋冬、北海道から九州沖縄まで、ツーリング・登山・サイクリング・パドリング(カヤック)をしています。年間のテント泊数は40泊から60泊程度、日帰りを含めると年間80日くらいはアウトドアにいました。
現在は東京都八王子市高尾に在住しています。オートバイから少し離れていて、主に登山とサイクリングを趣味にしています。
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