スプロケットの寿命
ドライブスプロケット(エンジン側)の寿命は車種によってまちまちですが、ジェベルXCのスプロケットとの寿命はおおよそ1万5千kmが目安です。写真は外し終えた古いスプロケットを前に、新しいスプロケットを後ろに置いて撮影したもので、古いスプロケットの摩耗具合がわかると思います。これ以上摩耗していると、アクセルを空けたときのレスポンスが極端に悪くなります。
スプロケットのカバーを外します。
ジェベルXCの場合は配線止めもカバーのボルトで止めてあるので、注意して外してください。
ジェベルXCのシフトペダルを止めているボルトは緩みやすく、定期的に増し締めを行っておかないと、シフトペダルが脱落してしまいます。
スプロケットの交換の際に増し締めをしておけば、まず緩んではずれることはありません。
リアホイールのリアアクスルシャフトを固定しているボルトを緩めます。
ボルトを舐めないようにボックスレンチ、もしくはメガネレンチを必ず使用してください。手元に工具がなければ車載工具で十分です。
左右のアジャスターを緩めてから、チェーンを一杯まで緩めます。
スプロケットを止めているサークリップを取り外します。
サークリップは専用工具を使用して取り外しますが、手元にない場合は針金とペンチなどで代用することもできます。ただし、お薦めはできません。
サークリップを取り外し終えてから、スプロケットを取り外します。
チェーンを一杯まで緩めてあるので、スプロケットとチェーンの間を手であけてから、スプロケットをシャフトから抜き取ります。
チェーンを一杯まで緩めてあれば、チェーンとスプロケットの間は写真くらいのあきができます。
これほどあきができない場合は、チェーンの緩みを調整するアジャスターが十分に緩んでいないことが原因として考えられるので、もう一度アジャスターを確認してください。
また、このときスプロケットの右側、リアリンクに取り付けてある黒色の樹脂製のチェーンバッファーが摩耗していないか確認してください。
リアサスペンションがへたっていたり、ノーマルよりも柔らかく設定している場合、チェーンバッファーが摩耗していることが良くあります。
チェーンカバーやスプロケットに隠れているので、通常清掃をすることができない箇所に付着している泥などをドライバーなどでこそげ落とします。
スプロケットを取り付けます。
まずチェーンをスプロケットに絡めます。
次にスプロケットをシャフトに押し込みます。
スプロケットを取り付けたら、サークリップを専用工具を使用して取り付けます。
整備マニュアルではサークリップは、スプロケットの交換と一緒に交換するように記載されていますが、経験上では交換の必要はありませんでした。
気になる方は、事前にサークリップも注文して手に入れておいてください。
チェーンの中心部を上下に動かして、最適なチェーンの張りに調整します。
チェーンの張りは整備マニュアルに数値が掲載されていますが、個人の好みもあるので、適時調整してください。
チェーンの張りの調整はアジャスターで行います。
必ず左右同じ値にして調整してください。無精してチェーンのある側だけで調整するなどは決してしないでください。
アクスルシャフトのボルトを締めます。
このとき、希にアジャスターがずれることがあるので、アジャスターのずれに注意してください。
スプロケットのカバーを取り付けます。
カバーには万一、チェーンが外れたときにエンジン部分を保護する金具が入っています。
カバーを取り付けたら、ボルトを締めて行きます。
外したときと同様に、配線を固定しているので、配線に注意してください。
これで作業は終了です。
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H.N.うーたん(Yuichi Mizunuma)
当サイトの執筆・撮影とシステムの製作等全てを行っています。林道への案内板やクライミングトークのWebMasterでもあります。使用バイクのジェベルXCは1997年型、2002年型と乗り継ぎ、三台目の2004年型のジェベルXCを売却して、現在はバイクツーリングには行っていません。、これまでのツーリングの総走行距離は約21万kmです。
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2013年まで、春夏秋冬、北海道から九州沖縄まで、ツーリング・登山・サイクリング・パドリング(カヤック)をしています。年間のテント泊数は40泊から60泊程度、日帰りを含めると年間80日くらいはアウトドアにいました。
現在は東京都八王子市高尾に在住しています。オートバイから少し離れていて、主に登山とサイクリングを趣味にしています。
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