飯盒のご飯の炊き方
大きく重いのでアウトドアでは使われなくなっている飯盒ですが、失敗無くご飯を美味しく炊ける一番のクッカーです。家庭の電気釜やガス釜と比べても掛かる手間は殆どかわりません。飯盒を使った美味しいご飯の炊き方の解説です。
中蓋に一杯にご飯を入れます。ちょうど2合となります。
人数の多い時2杯入れてください。4合となります。
わたしはエバニューの飯ごうを購入して説明書きを読むまで、中蓋はご飯の盛りつけなどの器として使うものだと思っていたのですが、実際は米の計量カップです。説明書きには器として使わないでください、と書かれています。わたしも今は器としては使わないようにしています。
米をとぐために水を入れます。
入れる水の量は適量でかまいません。
もちろん無洗米なら研ぐ必要はありません。
飯ごうの中の米を研ぎます。
研ぎ方ですが、米を握るようにとぎます。例えばコッヘルのように丸い容器ですと、手を回転させて研ぐことも出来るのですが飯ごうは縦に細長いのでそうした作業は出来ません。
握るような研ぎ方を何度も繰り返します。水が真っ白になったらOKです。
米をしっかりと研ぐと、とても美味しい炊きあがりとなります。
飯ごう炊飯に限らず、米を炊く際の一番重要な作業は米研ぎですから、手を抜かずにしっかりと研いでください。
研いで白濁した水を捨てます。
写真のように指を1本当てて、静かに飯ごうを傾け水を流します。この方法ですと、まず米が流れ落ちることはありません。
飯ごうの中にメモリが2つあります。
赤丸のメモリが4合用、黄色丸のメモリが2合用のメモリです。今回は2合を炊きますので、下のメモリに合わせて水を入れます。
水の量はあまり神経質になる必要はありません、エバニュー製の飯ごうに限って言えばですが。
米は乾燥しているので水分を含ませてあげます。
およそ30分間、置いておきます。
30分以上置いておくことは問題なく大丈夫です、わたしは1日位は置きっぱなしのこともあります。
ただし、15分とか20分で炊き始めると堅いご飯となります。最悪の場合はシンが残ったご飯が炊きあがります。水につけて置く時間がない場合や短い場合は、水の量を少しだけ多く入れてあげれば大丈夫です。
飯ごうは縦長の形状なので、強火で水を沸騰させたい場合には火に当たる底の面積が少ないので、時間がかかり燃料の効率が悪いです。
そのため、わたしは水だけを飯ごうから一旦コッヘルに移し替えて沸騰するまで湧かします。沸騰した湯を飯ごうに移し替えて、飯ごうは弱火にかけます。弱火なら飯ごうのせまい底でも十分に受け止められます。
飯ごうを火にかけます。
エバニュー製の飯ごうの凄いところは、蓋の上の重しを置かなくても吹きこぼれないことです。安物の飯ごうですと重しを置いても吹きこぼれてしまいます。
飯ごうの取っ手は必ず上に向けてください。
下にたらしてしまうと炎に熱せられて、ご飯が炊きあがった時に取っ手をつかんで飯ごうを持つことが出来なくなります。熱せられた取っ手をつかむと火傷をしますから注意してください。わたしは過去に2回火傷を負いました(笑)。
炊きあがりは音で判断していますが、おおよその時間は水が沸騰してから14分です。
「ちりちり」という焼ける音がしたら大抵は炊きあがっています。
わたしは念のため、蓋を開けてご飯をひとつまみ食べて堅さを確認しています。「赤子泣いても蓋取るな」と言われますが気にしません。
この確認の時に、希に堅めの時があります。
そうしたときには、水を少し飯ごうの中に入れ、1、2分火にかけます。これで間違いなく美味しいご飯が炊きあがります。
ちょうど良い堅さに炊きあがったら5分間蒸らします。
飯ごうを逆さにする必要はなく、そのまま置いておくだけでかまいません。わたしは逆さにして蒸らした場合とそのまま置いて蒸らした場合の双方で何回も食べ比べてみましたが、全く違いは有りませんでした。
5分間蒸らすと、ちょっと焦げて飯ごうに焼き付いた米もしゃもじで簡単にすくい取ることが出来ます。ちょっと焦げたくらいなら蒸らすことで柔らかく普通のご飯と同じ堅さになるのでそのまま食べられます。
ご飯を器に盛りつけてできあがりです。
H.N.うーたん(Yuichi Mizunuma)
当サイトの執筆・撮影とシステムの製作等全てを行っています。林道への案内板やクライミングトークのWebMasterでもあります。使用バイクのジェベルXCは1997年型、2002年型と乗り継ぎ、三台目の2004年型のジェベルXCを売却して、現在はバイクツーリングには行っていません。、これまでのツーリングの総走行距離は約21万kmです。
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2013年まで、春夏秋冬、北海道から九州沖縄まで、ツーリング・登山・サイクリング・パドリング(カヤック)をしています。年間のテント泊数は40泊から60泊程度、日帰りを含めると年間80日くらいはアウトドアにいました。
現在は東京都八王子市高尾に在住しています。オートバイから少し離れていて、主に登山とサイクリングを趣味にしています。
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