人里のキタキツネ
十勝川河口の昆布刈岩の海岸線で見かけたキタキツネです。
人里やその近くに住んでいるキタキツネは、人間になれていています。写真のキタキツネも漁村のそばに住んでいるので、人になれているのでしょう、逃げるそぶりはしませんでした。
写真を撮るときにポケットに手を入れたときだけ、拳銃でも出すのかと思ったのか(?)、びくっと動いて向こうにむきました。
人里に住んでいるキタキツネは度胸も据わっています。
室蘭市の地球岬には沢山のキタキツネがえさをねだりにたむろしています。
以前、日没頃に支笏湖湖畔の美笛キャンプ場へ向かったのですが、途中の道道78には多数のキタキツネが寝ころんでいて、バイクが通るのに避けようともしませんでした。クラクションを鳴らしても、エンジンを空ぶかししても効果無し。
しかたがないので、わたしの方がスラロームのパイロンの様にキタキツネを避けながら走りました。
北海道は人がほとんど入らない道が多数あります。
この写真は足寄町の東に広がる森林で撮影したものです。
写真のキタキツネはオートバイの音を聞くと全速力で逃げ出しました。
しかしすぐに追いついてしまったので、キタキツネが急な方向転換をしたときに轢いてしまわないように、こちらは速度を落として注意していました。
やがてキタキツネの方もエンジンが暖まってきたのでしょう、徐々に差が開いていって、最後にはぶっちぎられてしまいました。
キタキツネも40km/h以上で走れるようです。
逃げ延びたと思ったキタキツネは山側の開けた箇所で休んでいました。距離があったので、安全と判断したのか、それ以上は逃げず、こちらの様子をうかがっていました。
キタキツネがエキノコックスと言う病気の媒体であることは、北海道ではよく知られていますが、内地から観光やツーリングで訪れる方の中には知らない方が居ます。
北海道に住むキタキツネの99.9%以上がエキノコックスのホストとの研究報告があります。
キタキツネにえさをあげたり、なでたりするだけで感染するおそれがあるので注意してください。
最近ではキャンプ場のごみや、あるいはテントの中にしまわないで屋外においたままの食品を食べに山から下りてくるそうです。キタキツネが舐めたり噛んだりした食品を、知らずに食べてしまうとエキノコックスに感染しますので、少なくとも食品と食器、調理品だけはキタキツネの届かない所に置く心がけが必要です。
H.N.うーたん(Yuichi Mizunuma)
当サイトの執筆・撮影とシステムの製作等全てを行っています。林道への案内板やクライミングトークのWebMasterでもあります。使用バイクのジェベルXCは1997年型、2002年型と乗り継ぎ、三台目の2004年型のジェベルXCを売却して、現在はバイクツーリングには行っていません。、これまでのツーリングの総走行距離は約21万kmです。
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2013年まで、春夏秋冬、北海道から九州沖縄まで、ツーリング・登山・サイクリング・パドリング(カヤック)をしています。年間のテント泊数は40泊から60泊程度、日帰りを含めると年間80日くらいはアウトドアにいました。
現在は東京都八王子市高尾に在住しています。オートバイから少し離れていて、主に登山とサイクリングを趣味にしています。
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